DeNA・東 リーグトップタイ7勝目 希少がんと闘う大学時代のチームメートの姿に「もう一段頑張ろう」

[ 2025年7月2日 05:29 ]

セ・リーグ   DeNA3―2中日 ( 2025年7月1日    横浜 )

<D・中>7回、ボスラーから三振を奪いガッツポーズする東(撮影・島崎忠彦)
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 ゲームセットの瞬間だった。一塁ベンチで見守るDeNA・東が思わずつぶやく。「危ねえ~」。3―2の9回2死一塁。右中間への大飛球を打のヒーローの右翼・蝦名がフェンス際で捕球し、投のヒーローから思わず笑みがこぼれた。

 「チームの連敗を止められて凄くホッとしている。2回の失点で流れを悪くしてしまったけど、それ以降は自分らしく打たせて取る投球ができた」

 0行進が続いていた打線が初回に32イニングぶりの得点となる3点の援護。直後の2回に3本の長打で2点を失うが、29歳の左腕は己を見失うことはなかった。「より低めを意識して投手有利のカウントをつくる」。6月3日の楽天戦以来遠ざかる白星へ向け修正してきたことをひたむきに実践。失点した2回以外は3者凡退に抑え、7回3安打無四球で2失点。約1カ月ぶりの7勝目でハーラートップに並んだ。

 試合直前、球場の停電で開始が15分遅れるアクシデント。それでも「自分がコントロールできないもの」と意に介さない。自己を貫く93球。それを後押ししてくれたのが、球友との再会だった。交流戦後の休養日。立命大時代のチームメートだった福森大翔さんに会いに大阪まで行った。希少がんと闘う福森さんと顔を合わせて「凄く大きな一日だった」と振り返る。「抗がん剤の治療で薬を4つも飲んでいて、副作用が凄くつらいらしく、それでも耐えて治療してると聞いて、僕ももう一段頑張ろうと思った」。そんな熱い思いを力に変え左腕を振った。

 得点力不足に泣いていた打線がやっと取った3点を守り、連敗を4でストップ。これで対中日は9連勝だ。チームが苦しいときに勝つのがエース。「今日はいい試合だったなと思う」。東の価値ある1勝が、DeNA浮上の合図となる。(秋村 誠人)

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