【高校野球】愛工大名電「最強きょうだい」聖地へ快勝発進 二刀流の口田愛翔&姉は同校初女子選手

[ 2025年6月30日 06:00 ]

第107回全国高校野球選手権愛知大会1回戦   愛工大名電18―0常滑 ( 2025年6月29日    阿久比 )

<愛工大名電・常滑>公式戦初登板初先発で無安打投球を披露した愛工大名電・口田(撮影・河合 洋介)
Photo By スポニチ

 第107回全国高校野球選手権大会(8月5日開幕、甲子園)の愛知大会では愛工大名電が常滑を18―0の5回コールドで制して2回戦に進んだ。背番号12の1年生左腕・口田愛翔(まなと)投手は、2回1/3を完全投球、打っては2ランの活躍。同校初の女子選手である姉の美羽(2年)との「最強きょうだい」で夏の聖地に立つべく好発進を決めた。

 1年生左腕は観客席で応援する先輩を思ってマウンドに立った。その仲間の中に姉がいる。「お姉ちゃんというよりも一人の選手として見ています」。1学年上の姉・美羽が甲子園春夏25度出場の名門で初の女子選手としてプレーしているのだ。その姉の心配をよそに、2三振を奪い、2回1/3を完全投球。打っては、2―0の2回2死一塁で右翼ポール際へ高校初本塁打となる2ランまで放った。

 中2で同校の練習を見学した際、女子野球に励んでいる姉も同行した。これが美羽の運命を変える。「ここでマネジャーをやりたい」。同校に合格して入部しようとすると、倉野光生監督から驚きの提案を受ける。「選手として野球を続けないか?」。1週間熟考の末、選手として入部を決断。1年後には弟もやって来た。練習試合では、姉が左翼手、弟が投手として同時出場する機会にも恵まれた。

 今夏は、中学まで軟式野球に励んだ弟に1年生投手で唯一背番号を与えられた。自信満々に投げる姿に「怖くないの?」と聞いたこともある。毎回「楽しいよ」と返す弟に重圧は無縁。夏本番でも笑みを浮かべながら躍動する姿に「名電のユニホームが似合っていて、かっこよかったです」と成長を実感した。

 美羽は公式戦で初めて試合前ノックの補助員を務め、試合中はバックネット裏でチーム用の動画撮影を担当した。「愛翔が甲子園で投げている姿を見たい。私も甲子園で練習補助ができたらいいな」。女子部員の公式戦出場は認められていない。それでも、選手と補助員として一緒に甲子園に立つことはできる。 (河合 洋介)

続きを表示

この記事のフォト

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

野球の2025年6月30日のニュース