ドジャース・大谷 投手復帰3戦目でメジャー公式戦自己最速164キロ!それでも「まだまだ改善の余地が」

[ 2025年6月30日 01:30 ]

インターリーグ   ドジャース5―9ロイヤルズ ( 2025年6月28日    カンザスシティ )

ロイヤルズ戦に先発したドジャースの大谷(AP)
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 進化の164キロだった。ドジャース大谷翔平投手(30)が28日(日本時間29日)、ロイヤルズ戦に「1番・投手兼DH」で出場。メジャー公式戦では自己最速の101・7マイル(約163・6キロ)を計測するなど、2回1安打無失点の好投を見せた。投手復帰後3度目の登板で100マイル(約161キロ)超えは3球。23年9月の右肘手術前よりもパワーアップした球威で、衝撃を残す登板となった。

 強く蹴り上げた右足が跳ね上がる。右腕の強い振りの勢いで踏み込んだ左足も、宙に浮いた。大谷の衝撃の101・7マイル(約163・6キロ)。初回1死一、二塁から、4番・パスクアンティノを二ゴロ併殺に斬り悠然と三塁ベンチに戻った。

 「ドクターとの話の中で(球威は)戻る確率は高いという話だったので自信はありました。進歩しているのかな」

 投手復帰3度目の登板。地元メディアが「弾丸のように切り裂いた」というメジャー自己最速が生まれた。初回1死から2番ウィットに左前に運ばれ、続くガルシアには四球。「まだ思い切り投げようとは思っていなかった」と言ったが、自然とギアが上がった。パスクアンティノは100マイル前後の直球2球で追い込み、3球目に22年9月10日のアストロズ戦でマークした101・4マイル(約163・2キロ)を上回るメジャー公式戦自己最速の直球で打ち取った。今季チーム最速の剛球も「走者がたまってくると、どうしても打たれたくないという気持ちが先行して(球速が)上がってくる。自然に上がってしまっている」と涼しげだった。

 不安視された2度目の右肘手術だったが、早くも以前の自分を上回った。手術後は患部以外の箇所のトレーニングに加えて、フォーム改善にも着手。効率の良いフォームを追い求め、アームアングル(右腕の角度)は20年の45度から今季は34度となった。一方で直球の回転数(1分間あたり)は右肩上がりで、この日は今季最高の2602回転を計測。肘に負担のかからない最適な角度を求める一方で、ボールに効率的に力を伝えることにつなげている。

 打者では3三振など4打数無安打で連続試合安打が5、チームの連勝も5で止まった。それでも「球速帯だけでなく、投げ方も含めてまだまだ改善の余地がある」と投手としての手応えを得た一戦だった。(柳原 直之)

 【大谷に聞く】

 ――今日の制球には満足か。
 「細かいところは別にして、比較的ゾーンを攻められたのは良かった」

 ――101.7マイル(約163.6キロ)はリハビリの過程で想像していたか。
 「ライブBP(実戦形式の打撃練習)で投げ続けていたら投げられていなかったと思う。そういう意味では実戦で早めに、短いイニングでしたけど、そういう球速帯に慣れていくのはいいことじゃないかと思う」

 ――投球直後に向かった3回の第2打席は慌ただしそうだった。
 「結果は悪かったですけど、基本的にはDHで一回、一回、代打みたいに出るよりはマウンドからそのままの流れでいった方が自分の中ではナチュラルな感じ」

 ――速球の回転効率は術後の課題にしていた。現状は。
 「回転効率も球速帯との比較が一番大事だと思う。今日みたいに100マイル近く出ている中で浮力も悪くなかったですし、それなりのスピン効率はしていたと思う」

 ――縦のスライダーが有効だった。
 「良かったと思います。球速も良かったですし、自分の投げたいイメージで変化もロケーションも含めて落とせているのかなと思う」

 ▼ドジャース デーブ・ロバーツ監督 これまで100マイルは見てきたが、102マイル(101.7マイル)は想定外だった。登板後(翌日以降)も体調を維持していることを願っている。

 ▼ドジャース ラッシング(2試合連続でバッテリーを組み)2種類のスライダーをうまく使い分け、空振りも取れていた。球速を2イニング通してしっかり維持できていた点が良かった。

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