関本賢太郎氏 阪神・高寺のサヨナラ失策は雨の人工芝守備に対する準備不足

[ 2025年6月28日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神3―4ヤクルト ( 2025年6月27日    神宮 )

<ヤ・神>6回、坂本の二盗の際に飛び出した小幡(右)をアウトにする古賀(撮影・木村 揚輔)
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 【関本賢太郎 視点】モヤモヤが残るサヨナラ負けになった。相手のミスにも助けられたリードを7回に失い、最後は9回2死二塁から代打から三塁に入った高寺の失策でサヨナラ負け。難しい打球ではあったが、雨でスリップしやすい人工芝での守備に対して、準備不足だったことは否定できない。

 相手の捕逸で3点目を挙げた後の重盗失敗も、もったいないという印象が拭えない。3点リードの6回2死一、三塁。打席は投手の村上。守っている相手側の立場で考えると、ここで一塁走者がスタートを切ったとしても、単独の可能性は低くまず二塁には投げてこない。

 この状況での阪神の傾向と対策は相手の頭にしっかりインプットされている。意表を突く作戦にはなっていないし、ヤクルトバッテリーは三塁走者の動きを警戒し、飛び出したところを挟殺プレーで封じた。普通に村上アウトで、7回に近本からの攻撃でも良かった。結果論かもしれないが、仕掛けが裏目に出て、同点の流れにつながった印象が残る。

 攻撃は近本、中野の1、2番で9打数1安打に終わったことが、ダメ押し点を取れない要因になった。森下も状態は良くない。ただ4回無死一塁での初球に見せたセーフティーバントの構えは、自分の状態を一番良く知っているからこその動きだったと感じた。そこから内野安打へと最善の策を求め続けた森下の姿勢、続く佐藤輝の8球粘っての四球は、攻撃をつなごうという中軸の意識の表れとみた。その姿勢を継続することが敗戦からの切り替えのためにも必要だ。(スポニチ本紙評論家)

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