ドジャース 豪雨の“援護”でリーグ50勝一番乗り!山本由伸 5回零封で7勝目

[ 2025年6月27日 01:30 ]

ナ・リーグ   ドジャース8―1ロッキーズ ( 2025年6月25日    デンバー )

ロッキーズ戦に先発したドジャースの山本(AP)
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 雨のクアーズ・フィールドで奇跡再び――。ドジャースは25日(日本時間26日)のロッキーズ戦で6回に豪雨の影響による幸運な先制打で決勝点を奪い、ナ・リーグ一番乗りで50勝に到達した。先発した山本由伸投手(26)は中断の影響で5回限りで降板しても1安打無失点で7勝目を挙げた。96年には当時ドジャースの野茂英雄がノーヒットノーランを達成した同球場。29年前のように雨のドラマが起きた。

 突然の豪雨だった。両軍無得点で迎えた6回2死二、三塁。大粒の雨がグラウンドに激しく降りつけた。観客席のファンが避難する中で試合は続行。4番マンシーは一塁方向へ打球角度66度の高い飛球を打ち上げた。

 万事休すかと思われた凡飛を一塁手と二塁手がそろって見失い、一塁横にポトリ。二塁手のエストラダは両手で頭を抱え、驚きの表情を浮かべた。三塁走者ラッシング、左前打を放って二塁に進塁していた大谷もずぶ濡れになりながら一気に本塁まで生還した。

 記録は一塁内野安打。幸運な当たりで2点を先制し、デーブ・ロバーツ監督は「雨が降って風も強まっていた。あの場面で試合の流れが変わった。我々も相手投手(ドーランダー)を捉えきれず、6回表を無得点のままだったら状況は違っていたかもしれない」と分岐点に挙げた。直後に1時間27分の中断。再開後に追加点を挙げて3連勝でリーグ一番乗りで50勝に到達した。

 山本は中断の影響で5回限り56球で降板。6回の得点がなければ勝利投手の権利はなかった。毎回6奪三振で1安打無失点。二塁を踏ませない快投は報われた。5月27日以来5試合ぶりの白星が付いて昨季に並ぶ7勝目。「凄くいい投球だった。調子が良かったので、雨でなければ、もっといけたかなという気持ちもあったけど…」と笑みを浮かべた。

 雨のクアーズ・フィールドでは何かが起きる。ドジャース加入2年目だった野茂英雄が同球場で唯一のノーヒットノーランを達成した96年9月17日も豪雨で開始が2時間以上も遅れ、湿気に包まれ気温5度での試合だった。今回も6月下旬にかかわらず気温15度まで低下。標高1マイル(約1600メートル)の高地に位置して気圧が低く、普段なら空気が乾燥して打球が伸びる通称「打者天国」「投手の墓」で、また雨のドラマが生まれた。

 大谷は申告敬遠を含む2四球と9回の打撃妨害も合わせて4出塁で貢献した。23年に日米通算200号、前日に同300号を達成するなど個人的にも縁のある球場。今季は26日(日本時間27日)を含めて5試合を残し、世界一連覇へ予想もつかない未来が待っているかもしれない。(柳原 直之)

 ≪ドジャース・マンシー 雨で「メガネが濡れてしまって、ほとんど見えていなかった」≫6回に幸運な先制打を放ったドジャースのマンシーは「運良く、正しい場所に打球が飛んだ。雨粒が大きくてメガネが濡れてしまって、ほとんど見えていなかった」と照れ笑いを浮かべた。3―1の7回には通算8本目の満塁弾となる12号でトドメ。シーズン序盤の不振から一転、6月は打率・328、6本塁打、20打点の絶好調を誇り「力むことなく、とにかくシンプルな形を保てていれば、いい結果が出る」と頼もしかった。

 ▽1996年9月17日の野茂英雄のノーヒットノーラン達成 雨で開始が2時間以上遅れ、気温は5度程度まで低下。プレート板が滑るため野茂は3回から無走者でもセットポジションに変更した。110球を投げて奪三振8、内野ゴロ8、内飛3、外飛7、盗塁死1、四球4。8回には自ら右前適時打を放って9―0の大量リードで好投し「考えていなかった。お客さんのためにも達成できて良かった」と喜んだ。95年開場のクアーズ・フィールドでは、いまも唯一の快挙。

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