矢野燿大氏 完封勝利につながったデュプランティエと坂本バッテリーの相互理解力

[ 2025年6月20日 05:15 ]

交流戦   阪神2―0ロッテ ( 2025年6月19日    甲子園 )

<神・ロ>ヒーローインタビューを終えて写真に納まる(左から)近本、デュプランティエ、坂本(撮影・亀井 直樹)  
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 【矢野燿大 視点】デュプランティエと坂本。バッテリーの相互理解力の高さが完封勝利につながった。強い信頼関係を感じさせたのは、勝利投手の権利がかかった5回だ。

 先頭の岡に中前打され無死一塁。相手は当然揺さぶりをかけてくる場面。それでもデュプランティエは冷静だった。早いけん制、遅いけん制でしっかりと走者をマークしながら、次打者・藤岡を追い込んだ。最後は150キロのボールを見せた後、チェンジアップで空振り三振。坂本も二塁に最高の球を投げ、併殺でピンチを防いだ。

 12奪三振で4安打完封。150キロを超える真っすぐに加え、カーブ、カットボール、チェンジアップと空振りを奪える球種が4種類ある。変化球でも長いリーチをしっかり振っているし、変化球マークの相手には伸びる真っすぐが有効になる。捕手としても、いろんな配球ができるし、それに高い精度で応えている。四球から崩れたり、コントロールで困ることがない右腕だ。

 前回12日の西武戦では最短の4回でマウンドを降りていた。2試合連続で失敗はできない――と、反省点をチェックして修正をしてきた。西武戦では初回に28球を費やしたが、この日は初回に9球、2回に6球と打たせて取る投球で大事な立ち上がりを0点に抑え、完投できるペースをつかみ、中盤以降の奪三振ラッシュにつなげた。「俺の投球をすれば勝てる」ではなく、勝つために変えることもできる外国人投手だ。

 伊藤将とデュプランティエで3カードぶりに勝ち越したのはチームにとっても大きなプラス材料。交流戦最後のソフトバンク戦に向け、いい流れになってきた。 (スポニチ本紙評論家)

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