阪神・伊藤将 過去を捨てた“思考革命”実った 今季初勝利&甲子園通算19勝「粘る投球ができた」

[ 2025年6月19日 05:15 ]

交流戦   阪神8―1ロッテ ( 2025年6月18日    甲子園 )

<神・ロ>力投する伊藤将(撮影・北條 貴史)
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 チームの連敗ストップに貢献したのは、苦闘を続けてきた5年目左腕だ。阪神・伊藤将が、6回9安打1失点の力投で今季初勝利。昨年7月6日のDeNA戦(甲子園)以来347日ぶりの白星で、聖地の虎党から「将司コール」で祝福された。

 「粘る投球ができたと思います」

 初回から3イニング連続で先頭打者の出塁を許すなど苦しい投球を強いられても、要所を締めて得点は与えなかった。3点優勢の6回1死満塁のピンチでも安田の犠飛の1点にとどめ、お役御免。「ピンチでしっかりコースに投げ切れた」と手応え十分に振り返った。

 “思考革命”が復調へ導いた。4勝に終わった昨季は、10勝を挙げた23年など過去の投球映像を繰り返し見てフォームを模索。ただ、最後まで納得のいくボールは投げられなかった。今季も春先は不調で結果が振るわず開幕は2軍。ただ、過去の映像は「もう2年前の良かった映像とかは、ほとんど見なかった」と高い理想を追い求めることはなくなった。代わりに大きく変えたのは意識。“失投”を引きずらなくなった。

 「ブルペンでも一球一球、これがダメとか考えるのも良くないなと。試合になったら結局、そのダメな一球が、たまたま良い結果になる可能性もあるじゃないですか。結果論なんですけど小さなマイナスを気にするんじゃなくて、何かプラスのことを考えようと」

 意識が変わればボールも変わった。「今は過去は求めず今の状態にマッチさせるっていう感じ」。“決めごと”をつくらない投球フォームがハマった。「ボールが指先にしっかり掛かっている。真っすぐの抜け球が減って、その分、しっかり低めにいくようになった。そこが今までとの違いですね」。この夜も、球威十分の直球を駆使しロッテ打線を封じた。

 通算34勝目は甲子園で19勝目(7敗)。勝率は・731を誇る。聖地が大好きな背番号27は「またここからどんどんチームに貢献できたら」とうなずいた。逆襲のシーズンにしてみせる。
(遠藤 礼)

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