広島・ファビアン 来日初逆転満弾に「めちゃくちゃうれしい」 モチベの源泉は球団作製記念Tシャツ

[ 2025年6月19日 05:45 ]

交流戦   広島8―4ソフトバンク ( 2025年6月18日    マツダ )

<広・ソ>6回、逆転の満塁弾を放ったファビアン(撮影・岸 良祐)
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 広島のサンドロ・ファビアン外野手(27)が18日、ソフトバンク戦(マツダ)で来日初となる値千金の7号逆転満塁本塁打を放った。来日初の「2番・左翼」で先発出場して初の1試合4打点と躍動。打線全体も先発野手全員安打を記録するなど15安打8得点と奮起した。チームは2年ぶりとなる4点差の逆転勝利で、連敗を3、23年から続いていたソフトバンク戦の連敗も5で止めた。

 ファビアンが球場に漂っていた重苦しい空気を変えた。2―4で迎えた6回1死満塁からの第4打席。3番手右腕・尾形がカウント1―2から投じた甘いスライダーを完璧に捉えた。打球が左翼席に着弾したのを確認すると、雄叫びを上げてゆっくり走り出した。

 「めちゃくちゃうれしい。言葉で言い表すのは難しいけど、連敗をストップすることができて良かった。チームの雰囲気も変わると思います」

 来日初となる値千金の逆転満塁弾。8日の西武戦以来、8試合ぶりの一撃で勝利を呼び込んだ。新井監督も「あまり余計なことを考えず、どこの打順に入っても自分のスイングをすることができている。凄いホームランだった」と興奮を抑えきれない様子だった。

 来日初の2番起用に応えた。指揮官は「打撃コーチから状態のいい打者を前に上げてくださいと提案があった」と意図を説明。前夜の「3番」から変更となっても、27歳の大砲は「打席ごとにアプローチしていろんなことを考えている」と自分のスイングを貫き、結果につなげた。

 8回には6番手右腕・伊藤から中前打を放ち、2試合ぶりのマルチ安打を記録した。また初の1試合4打点と躍動。リーグ2位の打率・306で好調ぶりも際立つ。「(毎日)同じ気持ち、同じ練習、同じルーティンで、交流戦に入ってもやれている」とうなずいた。

 モチベーションの一つに球団が作製する記念Tシャツがある。殊勲の一打や節目の記録などの達成時に作られるもので「記念Tシャツを増やすことができれば、めっちゃうれしい」と楽しみにしている。練習でも毎日欠かさずに着用しており、同じドミニカ共和国出身のモンテロ、ドミンゲスらと“共闘”意識を高めるものにもなっている。この日は記念すべき初の満塁弾。新たな記念Tシャツの作製をひそかに待ち望む。

 チームは23年9月14日ヤクルト戦以来、2年ぶりに4点差からの逆転勝利。この夜は先に巨人が勝利したため負ければ4位転落、5月3日以来の借金1となる危機を見事に回避した。F砲がアーチを描けばチームは6連勝。窮地を救った新助っ人の一撃が梅雨の夜空に光り輝いた。(長谷川 凡記)

 ≪マルチ大盛お膳立て≫
 C…大盛が切り込み隊長として逆転星に貢献した。先頭打者の初回と3回に安打を放つと、5回先頭では反撃を呼ぶ四球。6回1死一、三塁でも四球を選んでファビアンの満塁弾をお膳立てし「打つのもうれしいけど、四球でつなげられたことが自分の中では一番」と笑顔で語った。これで出場4試合連続マルチ安打。全5打席で出塁した新1番打者に、新井監督は「彼が勝ち取った1番。今日も良かった」と目を細めていた。

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