投手・大谷の変化 今季は白い特殊ゴムボールで壁当て 登板時独特の緊張感は不変

[ 2025年6月18日 01:30 ]

試合前、柔らかいボールを使って壁当てをする大谷
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 【ヤナギタイムズ】日本ハム時代の13年12月から大谷を本格取材し、TBS系情報番組「ひるおび」「ゴゴスマ」などに随時出演する本紙MLB担当・柳原直之記者の連載コラム「ヤナギタイムズ」。今回は「投手・大谷」の変わったもの、変わらないものに注目した。

 大谷はエンゼルス時代の21年からキャッチボール前のルーティンにトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」考案のプライオボール(重さの違う6種類のボール)を使った「壁当て」を取り入れてきた。

 だが、今季は開幕直後から軽いゴムのような素材の白い特殊ボールで「壁当て」を行っている。球団関係者によれば、肩肘への負担軽減を考慮したもので、2度の右肘手術を担当したニール・エラトロッシュ医師も推奨しているそうで、再発防止に余念はない。

 ドジャースタジアムは屋内施設に「壁当て」やダッシュができるスペースが十分にあるため、大谷の試合直前の様子を見られる時間がエンゼルス時代よりは少ないが、大谷がより集中しやすい環境といえる。「壁当て」は今後一部のビジター球場のみで見られる貴重な機会になるだろう。

 変わらないのは、登板時独特の緊張感だ。大谷は常々「野手より投手の方が緊張する」と語っていた。日本ハム時代の14年のCSファイナルSで稲葉(現日本ハム2軍監督)が大谷に「投手の時のお前はつまんない。もっと気楽に投げろ」と声をかけ、大谷が「周りの人から見たらそうなのかと思った」と笑っていたのが強く印象に残っている。緊張しない対策を考えるのではなく、緊張を真正面から受け止め、乗り越えるタイプに映る。この日の登板直前も、誰も近づけないようなオーラをまとった姿は、テレビ画面越しでもハッキリと伝わってきた。

 「Don’t take it for granted」(当たり前だと思わないでほしい)。20~22年途中までエ軍で指揮を執ったジョー・マドン元監督が大谷の二刀流について、口酸っぱく話していた言葉だ。大谷は7月に31歳を迎える。3度目の肘の故障となれば、二刀流生命が終わる可能性を自ら示唆している。記者は日本時間6月19日に再渡米予定。マウンドで躍動する「投手・大谷」を「当たり前」だと思わず、まばたき厳禁の気合で報じていきたい。

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