投手復帰の大谷 森繁和氏が【フォーム】【直球】【変化球】【制球】【今後】の5項目で分析

[ 2025年6月18日 01:31 ]

ナ・リーグ   ドジャース6-3パドレス ( 2025年6月16日    ロサンゼルス )

<パドレス・ドジャース>大谷の投球フォーム(撮影・光山 貴大)
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 663日ぶりに復帰した「投手・大谷」。2度目の右肘手術からマイナーでのリハビリ登板などを経ず、メジャーの実戦で今後も本格的な先発投手としての調整を続ける。二刀流ならではの異例の復帰登板に見えた投手としての現在地を、本紙評論家の森繁和氏(70)が5項目について分析した。

【フォーム】 手術した右腕の振りなどに問題はなかった。これまでと最大の違いであるノーワインドアップ。先頭打者の1人だけだったが、体全体を使った新フォームを既に自分のものにできている。

 体全体を使うことで、疲労や負荷が肘や肩、腰など1カ所に集中することを避け、分散することができる。手術した肘への負担を考慮すれば理にかなったフォームだ。スピードもノーワインドアップの方が出るだろう。

【直球と出力】 フォームとも関連するが、変わった点としてはこれまでショートアームだったのが少し大きく振るようになったかな、と見えたところ。これもノーワインドアップで体を大きく使っているため。今後のさらなる球速アップを期待できる。

 全体的に思い切り力を入れて投げているようには見えなかった。「脱力」で100マイル(約161キロ)が出るのだから凄いとしか言えない。その点で言えば出力としては十分。ここまで投げられるとは思わなかったし、復帰初戦とすれば上出来だ。

【変化球】 シンカーを引っ掛けてしまったのが2球あったが、スイーパーも含め低めに集められていた点が良かった。奪三振はなかったが、3番マチャドへの4球目のスイーパーも三振を狙いにいって外角ギリギリのコースに投げたもの。非常にいいボールだった。1球のみだったスプリットも含め、変化球は三振を取るための球種としてブルペンできっちり仕上げてきている印象だ。

【制球】 低めに引っ掛けたボールはあった。ただ、もっと暴れて高めに抜けるボールもあるかと思ったが、それがなかった。球数こそ多くなったが四球はなし。本人も手応えを得たはずだ。右肘手術から2度目の復帰。不安はあっても前回とは違う。なにより復帰を1度経験していることが大きい。

【今後】 この日は球数が制限される中、パドレスの打線がじっくりと見てきた印象。今後、球数が増えるようになれば、この日一度もサインの出なかった高めの直球を使いたい。意識して投げる高めで空振りやファウルを奪えればカウントを稼げるし、三振を狙う際の決め球としても有効だ。高めはもっとスピードが出ると思う。また、4番・シーツの二ゴロでは一塁ベースカバーが遅れた。これは投手としてプレーすることの間隔が空いた影響だろう。キャンプなどで投内連係もしていなかったはず。今後、体の反応を思い出さなければいけない。

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