2度のトミー・ジョン手術から復帰のデグロムが今季5勝目 好投の理由は腕の振りの変化

[ 2025年6月2日 10:58 ]

レンジャーズのデグロム(AP)
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 レンジャーズのジェイコブ・デグロム投手(36)が1日(日本時間2日)のカージナルス戦に先発。6回を投げて4安打3四球1失点でチームを8―1の勝利に導いた。今季5勝目、防御率は2・34となっている。

 2度目のトミー・ジョン手術からの復帰で、安定したピッチングを見せている。大リーグ公式サイトは、成功の理由として腕の振り(アームスロット)の変化を指摘した。今季の平均アームアングルは30度。これは、スタットキャストがアームアングルの追跡を開始してからの過去5年間で最も低い数値だ。

 デグロム本人もその違いを明確に認識していて、手術からの復帰過程で最も快適に感じる腕の位置に落ち着いたという。「腕の角度が上がると、ちょっと肩に張りが出てくるのを感じたんです。だから、自分の健康にとって最善と思える動きを選ぶようにしてきました。今のスロットなら、登板間の回復もすごく順調にいっている」と説明している。

 スタットキャストがアームアングルを追跡し始めたのは2020年から。ゆえにデグロムがサイ・ヤング賞を連続受賞した18~19年の記録は残っていないが、20年は35度、21年は36度だった。つまり、現在の30度という角度は過去から少なくとも5度低くなっており、明らかな変化と言える。そしてこの変化は、全球種に共通して起きている。フォーシームは28度、スライダーは32度、チェンジアップは31度、カーブは36度だ。腕の角度が低くなる(サイドスロー寄りになる)ことで、球に横方向の変化がつきやすくなる。

 しかしながらそれは、デグロムにとっては必ずしも好ましくない。デグロムが求めているのは、フォーシームがストレートにゾーンを突き抜ける、浮き上がるような軌道であり、スライダーはその下に向かって鋭く落ちる縦の変化。「時々、腕の位置が少しボールの横にずれてしまって、ボールが思ったより横に流れる。それはあまり好きじゃない。でも、まだ調整を続けているところです」とデグロム。そのため今後は、再びアームスロットが少しずつ上がっていく可能性もあるという。実際、4月は6試合中4試合でアームアングルが30度未満だったが、5月に入ってからは4試合中3試合で31~32度と、やや高めの位置になっている。

 「最近はちょっとだけ上がってきていますね。こうして常に調整しながら、自分にとって何が一番合っているかを見極めているところなんです」とデグロム。好投はしているが三振奪取率は25・1%で、キャリア平均の31・3%よりも明らかに低いのである。

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