巨人・田中将大 586日ぶり勝利!日米通算198勝目「今日のこの1勝は凄く特別」

[ 2025年4月4日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人5―3中日 ( 2025年4月3日    バンテリンD )

<中・巨>5回、1死満塁のピンチを切り抜け吠える田中将(撮影・光山 貴大)
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 586日ぶりに勝った。巨人田中将大投手(36)が3日、中日戦に移籍後初先発し、今季最速の149キロをマークするなど5回5安打1失点。23年8月26日のソフトバンク戦以来となる白星を手にした。プロ18年目で初めて白星なしに終わった昨年オフ、楽天を電撃退団し、新天地での再出発。日本通算120勝目の節目の勝利で日米通算198勝とし、200勝と完全復活へ新たなスタートを切った。

 覚悟を決めて目を閉じた。次の瞬間、鋭い視線で打者に立ち向かう。ここぞでギアを上げる、田中将のあの姿だ。4―1の5回1死二、三塁。上林に四球も2、3球目に今季最速の149キロを計測。満塁で迎えた細川を、幼なじみの坂本への三ゴロ併殺に斬り、鬼の形相で2度、吠えた。

 「今日のこの1勝は凄く特別。本当にいろんな思いがあって、勝つことができて本当にうれしく思います」。96球を投げ5回5安打1失点。三塁ベンチで試合終了を迎え、586日ぶりの勝利に満面の笑みが広がった。

 不屈の闘志ではい上がった。昨年11月、13年に24勝を挙げて球団初の日本一に導いた楽天を、自らの決断で退団。「最後までイーグルスでプレーすることができるのであればベスト」とまで語った場所に居場所がなくなった。決まらない移籍先。先輩、後輩を問わず、心配する周囲の人々からの連絡は絶えなかった。不安で笑顔も消え、移籍先未定の年越しも覚悟。そんな暗闇の中、気丈に振る舞ってくれた家族の存在が支えだった。12月24日に巨人入りが正式決定。3月29日、タレントの里田まい夫人の誕生日にはプレゼントを用意し、家族で食事をともにして感謝を伝え、再出発への思いを強くした。

 苦しくても逃げなかった。初回の初球から今季最速を1キロ更新する146キロを計測。「温存せず、初回からとにかくしっかり投げた」。3イニングで複数の走者を背負ったが、失点は3回の犠飛のみ。5回は「最後の最後、出し切るしかなかった」と13年の優勝決定時の救援登板を思い起こさせるような気迫で、ピンチを脱し白星をたぐり寄せた。

 自ら選んだいばらの道。「まだ1試合。(選択が無駄じゃなかったと思えるのは)もっともっと後のこと」。次回1軍登板は、17日のDeNA戦で本拠地デビューの見込み。まだこんなもんじゃない。新伝説の幕は上がったばかりだ。(村井 樹)

 ≪日米通算198勝≫田中将(巨)が日本での120勝目を挙げ日米通算198勝とした。巨人で移籍初登板初先発初勝利は3月30日ヤクルト戦の石川に次ぎ16人目。シーズン2人は00年(工藤公康、メイ)に並ぶチーム最多になった。

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