【関西六大学野球】神院大・広井康慎 26季ぶりリーグVへ「和」重視する熱血主将

[ 2025年4月4日 09:00 ]

 関西六大学野球連盟の春季リーグ戦は5日、GOSANDO南港野球場で開幕する。大商大はリーグ新記録更新の7連覇を目指し、投打に充実。そんなディフェンディング・チャンピオンを目下5季連続2位の大経大を筆頭とした他5大学が追う。常勝軍団が王座を守るのか、それとも新王者が生まれるのか――。全国切符をかけ、意地と意地がぶつかる戦いが幕を開ける。(取材=河合 洋介)

 神院大は、19年春から11季連続で4位以下に沈んでいる。この低迷を脱する適任として主将に指名されたのが広井康慎(4年)だ。

 「下位争いをする印象が強いと思いますけど、粘り強く、コツコツ、じわじわと攻め、今までと真逆の“神院大は強い”という印象を植え付けたいです」

 選手間会議で主将に選出されたように人望の厚さは折り紙付きだ。一方、リーグ戦の安打は3年秋の1本のみ。2年秋までは練習試合を含めた対外試合で無安打と結果が出ず、「何度も野球を辞めようと思った」と本音を吐露する。それでも、諦めかけるたびに恩師の顔が頭をよぎった。

 高校は市尼崎(兵庫)出身で、元阪急で現U18高校日本代表ヘッドコーチの竹本修監督(当時)に指導を受けた。「監督自慢の卒業生になりたかった。だから途中で辞めて監督の顔に泥を塗るわけにはいかない。監督のためにも頑張ろうと思いました」。高校時代は主将兼捕手で「謙虚でいなさい」との教えを守ってきた。神院大には指定校推薦で合格。高校で野球に一区切りをつける考えもあった中、同監督に「野球、続けるやんな?」と聞かれて考えを改めた。

 「大学で同級生から先輩、後輩と多くの付き合いに恵まれた。野球を続けてよかった」

 主将就任時、同学年の選手を前に「俺は岡田(悠作=4年)に勝ちをつけてあげたい」と言った。主将として願うのは、一人でも多くの選手に勝利の喜びをかみしめてもらうこと。「目標はリーグ優勝です」。昨春最下位から11年秋以来26季ぶり(コロナ禍の20年春除く)の優勝へ、絆の力を信じている。

 ◇広井 康慎(ひろい・やすちか)2003年(平15)8月17日生まれ、兵庫県神戸市出身の21歳。小2から兵庫大開少年団野球部で野球を始めて主に投手。兵庫中では軟式野球部に所属して捕手転向。市尼崎(兵庫)では1年春に背番号12でベンチ入りし、2年秋から背番号2。神院大では2年秋にリーグ戦初出場。1メートル73、77キロ。右投げ右打ち。

 ▼神院大・伊与田健吾監督 去年は1点差など惜しい敗戦が多かった。今年は広井主将を中心にチームにまとまりがある。去年の中心選手が抜けて小粒になるが、まとまりのあるチームは粘り強い。ウチらしい、つなぐ野球に戻るかなと思う。

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