【センバツ】横浜・織田 センバツ2年生最速タイの152キロ 指揮官願う「翔平+朗希」のような投手に

[ 2025年3月20日 04:30 ]

第97回選抜高校野球大会第2日 1回戦   横浜4-2市和歌山 ( 2025年3月19日    甲子園 )

<市和歌山・横浜>3回を抑え、ガッツポーズする横浜・織田(撮影・五島 佑一郎)
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 1回戦3試合が行われた。昨秋明治神宮大会王者の横浜(神奈川)は、先発・織田翔希投手(2年)が自己最速を1キロ更新する152キロを計測するなど5回5安打2失点(自責1)の好投。4―2で市和歌山を下し2回戦に進んだ。

 「松坂大輔2世」であることを、いきなり証明した。初回。織田が先頭に投じた4球目はファウルとなったが、自己最速を1キロ更新し、2年生では選抜最速タイの152キロ。聖地をどよめかせ、勝利への流れをつくった。

 「甲子園ならではの雰囲気を感じた。独特な感じだったけど、マウンドは自分に合っていると思いました」

 輝かしい未来を感じさせる83球だった。3度150キロ超を計測した球威、コーナーを突く制球力、ブレーキの利いたチェンジアップも一級品。直球が140キロ前半に落ちた4、5回に失点を重ねたが、5回を5安打2失点にまとめ、5三振も奪った。

 実は手負いだった。大会直前に胃腸炎を発症し、点滴を打つほどのコンディション不良に陥ったが村田浩明監督は4~5イニングを任せる想定で起用。エース左腕・奥村頼人(3年)に見事にバトンをつないだ。「もっと大きい投手になってほしいという思いで(先発で)いった。彼にとって良い経験」と指揮官。体調が万全ではなかったが、本人の理想は高く「(中盤で)ブレーキがかかった。立ち直ることができず、負の連鎖が出た」と反省した。

 いきなり偉大なOBである松坂大輔の選抜最速(150キロ)どころか、夏も含めた甲子園最速(151キロ)を更新したが、16歳はまだまだ発展途上だ。5回はフォームのバランスを考え、予備のグラブに交換するなど試行錯誤。4回を無安打に封じた奥村頼の姿に「全て全力というわけではなく打者を見ていた。考える野球に自分は課題がある」と語るなど向上心は尽きない。

 12年以来13年ぶりの春1勝で、新チーム始動から続く公式戦の連勝が16に伸びた村田監督は「(名前の翔希は)大谷翔平さんの“翔”と佐々木朗希の“希”で翔希。そんな投手になってほしい」と期待する。“松坂超え”を果たした右腕の可能性は、無限に広がる。(柳内 遼平)

 ◇織田 翔希(おだ・しょうき)2008年(平20)6月3日生まれ、北九州市出身の16歳。足立小1年から足立クラブで野球を始め、足立中では軟式野球部に所属。横浜では1年春からベンチ入り。50メートル走6秒7、遠投100メートル。好きな言葉は「感謝」。1メートル85、75キロ。右投げ右打ち。

 ≪同校甲子園最速≫横浜の織田が最速152キロを記録。選抜では平生拓也(08年宇治山田商)、藤浪晋太郎(12年大阪桐蔭)の153キロに次ぎ、菊池雄星(09年花巻東)、西浦健太(10年天理)、安楽智大(13年済美)に並ぶ3位タイで2年生では前記安楽に並ぶ最速タイ。横浜では98年夏に松坂大輔が記録した151キロを上回り同校甲子園最速だ。なお高校生最速は佐々木朗希(大船渡)が19年の日本代表候補合宿の紅白戦で記録した163キロ、甲子園では01年夏の寺原隼人(日南学園)の158キロ。

【奥村頼 投打で活躍】
 背番号1を背負う左腕・奥村頼人は、投打で活躍を見せた。「4番・右翼」で出場し、4回に右越え適時三塁打を放つなど3安打を放つと、投げては6回から2番手で登板し4回無安打無失点の快投。「初戦に対する意識は凄くあった。最初の打席は浮足立っていたけど、それ以降は冷静に対処できた。(投球は)チェンジアップが良かった」とうなずいた。

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