阪神・前川 絶好調OP戦4戦3発、5割6打点 DeNA東を〝KO〟球児監督に甲子園1勝プレゼント

[ 2025年3月8日 05:15 ]

オープン戦   阪神6―0DeNA ( 2025年3月7日    甲子園 )

<神・D>勝利し、前川(右)らナインとタッチを交わす藤川監督(撮影・須田 麻祐子)
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 阪神・前川右京外野手(21)が7日、DeNA戦(甲子園)に「3番・左翼」でフル出場し、初回1死一塁で先発の東から右翼ポール際へ先制の3号2ランを放った。5日中日戦から2戦連発とし、今春オープン戦は4戦3発。3回にも左前打し、16打数8安打で打率・500、6打点を誇る。打率、本塁打、打点、安打数は12球団トップの4冠。藤川球児監督(44)へ、球団創設90周年イヤーの聖地初勝利をプレゼントした。 

 前川がまた打った。初回1死一塁。今季の開幕投手に内定している東がカウント2―1から投じた135キロツーシームを攻略した。5日中日戦での「左翼ポール弾」とは正反対の「右翼ポール弾」で、2戦連発の躍動。昨季は9月15日ヤクルト戦のみだった「聖地弾」はもう2本目。2月22日楽天戦での“開幕弾”を含め、今春オープン戦で早くも4戦3発となり、文句なしのホームラン・キングに躍り出た。

 「スライダーを待っていたので(バットに)乗せた感じだった。でも、2打席目の方が良かった。追い込まれて(カウント)3―2まで持っていって、最後、レフト前。あっちの方が評価していい」

 2月15日の楽天戦(練習試合)での「25年1号」から、今春の過去3本は全て直球を叩いた。変化球をスタンドインさせたのは今春初ながら、3回無死一、二塁で巡った第2打席こそ21歳の真骨頂。直球、カットボール、スライダーの幻惑に負けず、フルカウントから外角いっぱいの直球を巧打。三遊間を破って満塁と好機を拡大させ、1死後の高寺の2点打を誘発した。球数制限が設けられていたとはいえ、この左前打で東を“KO”。2打数2安打、1本塁打、2打点。昨年10月12日のクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(S)第1戦でぶつかり、1打数無安打1死球だった難敵の昨季13勝左腕に「今年の前川は一味違う」とインプットさせたといっていい。

 「シーズン中に当たる投手と対戦できたことが一番大きかった。打ったからOKではない。もっともっと準備しないといけない。満足したら本当に終わっていく」

 オープン戦は16打数8安打で打率・500、6打点。打率、本塁打、打点、安打数は12球団トップの4冠も、その身には危機感が募る。真のレギュラー奪取へ、今は結果と内容の両立を見据える。

 「ボールの見え方、待ち方は一打席一打席、一球一球冷静に考えるようにはなってきたが、つかんだものとかはまだまだ(ない)」

 引き締まった表情でクラブハウスへの階段を上がる若虎は、前を歩く藤川監督から「風邪ひくなよ」と声をかけられたときにようやく白い歯をこぼした。気に掛けてくれる虎将への恩は、シーズンのシビれる一撃で返す。(八木 勇磨)

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