マー君撃ち!日本ハム・野村が再昇格へ2安打1打点とアピール「打たないと出られない」

[ 2024年9月14日 08:35 ]

先制犠飛を含む2安打1打点とアピールした野村
Photo By スポニチ

 日本ハムの野村佑希内野手(24)が、1軍再昇格へ猛アピールだ。13日のイースタン・リーグ楽天戦に「4番・右翼」で先発出場。田中将大投手(35)から、先制の中犠飛を放つなど2安打1打点と躍動した。現在CSを狙うチームの中で2軍調整が続くが、再昇格まで牙を研いで待つ。

 1軍での直近5試合は全て代打。野村は与えられた1打席で結果を残す必要性を痛感していた。「出場できる優先度が下がっているのは重々承知。良いところで巡ってきた時に、打たないと(1軍で)出られないのは分かっている」。2軍でのテーマは狙い球を1球で仕留めること。取り組んできた成果を発揮した。

 初回1死一、三塁だ。1ストライクから田中将の133キロスライダーを捉えて先制の中犠飛を放った。4回先頭では再び1ストライクから直球をはじき返す左中間二塁打。田中将は昨秋に右肘クリーニング手術を受けて調整登板ではあったが、右腕が降板した8回にも左前打と2安打1打点で一定の成果を示した。

 今季は「5番・三塁」で開幕スタメンも、ここまで3度の2軍降格を経験。再び定位置を奪うためにも、限られた出場機会で結果を残すしかない。「力むと肩に力が入り、バットがうまく出ない傾向がある」。打席では1球ごとに両肩に力を入れてから緩めるなど、独自のルーティンを取り入れて改善方を模索してきた。

 チームは残り17試合でCS争いのまっただ中だが、必ず野村の力が必要な時が来る。「チームが良い感じの時は(昇格は)厳しいかもしれないが、CSとか良いところで打てるように準備したい」。下は向いていない。再昇格の知らせが来るその日を待ち、野村は上だけを見ている。(清藤 駿太)

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

野球の2024年9月14日のニュース