ロッテ・安田が決勝打!引退表明の高校の大先輩T―岡田の分も!「背中に続けるように頑張っていけたら」

[ 2024年9月11日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ4―1オリックス ( 2024年9月10日    京セラD )

<オ・ロ>4回、勝ち越しの適時打を放った安田(撮影・中辻 颯太)
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 対応力と集中力。ロッテ・安田の凄みが凝縮された初球打ちだった。4回に同点とし、なおも1死二塁。エスピノーザが低めに投じたナックルカーブを捉え、中前に運んだ。

 「狙っていた球とは違ったけど、うまく反応できて打てたので良かった」。決勝打になった一打に、両手を突き上げて喜んだ。

 惜別の思いをバットに乗せた一打でもあった。この日、履正社の大先輩であるオリックスのT―岡田が引退会見した。「偉大な先輩で、高校時代から憧れの存在」という同じ左のスラッガーに初めて会ったのは高2の冬だった。母校のグラウンドで「プロを目指してるの?頑張れよ」と声をかけられた。

 その言葉を胸に努力を重ね、17年のドラフト1位でロッテに入団。7年目の今季は不振で2度の2軍落ちを経験するなど不本意なシーズンを送っているが、くしくも引退会見の日に、地元の大阪で対戦。「引退は凄い寂しいですけど、僕もその背中に続けるように頑張っていけたら」と気持ちも高まった。

 8回にも中前打し、7月16日以来のマルチ安打も記録。CS進出を争う4位・楽天とのゲーム差を3・5に広げる勝利に貢献した。残り17試合。2年連続のCS進出へ「チームに貢献できるように、一試合一試合できたら」と言葉に力を込めた。(大内 辰祐)

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