猛暑のドジャースタジアム史上最高39.4度 スタンドガラガラ 日陰から4万人デーゲーム観戦

[ 2024年9月10日 01:30 ]

インターリーグ   ドジャース4―0ガーディアンズ ( 2024年9月8日    ロサンゼルス )

ドジャースタジアム右翼側全景(撮影・柳原 直之)
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 【ヤナギタイムズ】日本ハム時代の13年12月から大谷を本格取材し、TBS系情報番組「ひるおび」、「ゴゴスマ」などに随時出演する本紙MLB担当・柳原直之記者の連載コラム「ヤナギタイムズ」。今回は猛暑が続くロサンゼルスのドジャースタジアムの様子をレポートした。

 日差しが強く、“空気”が暑く、頭が痛くなった。3日連続で熱波警報が発令されたロサンゼルス。ド軍は前日から、この日の来場者に水のペットボトル無料券の配布を告知。中堅付近の配布場所には長蛇の列ができた。

 両軍とも練習は最小限に抑えた。大型ビジョンに表示された午後1時10分の開始時点の気温は華氏103度(摂氏39・4度)。17年10月24日のアストロズとのワールドシリーズ第1戦に並び、ドジャースタジアム史上最高気温での公式戦となった。

 来場者は4万4207人と発表されたが、客席には空席が目立った。多くのファンが球場併設のバーやグッズストアといった室内、コンコースの日陰から、モニターで試合を観戦したからだ。いつもはファンが殺到する大谷の本塁打球の争奪戦も、数人が取り合う程度。壁際に座り込むファンも散見され、担架が何台も出動した。

 幸いにも選手に目に見える体調不良者はなかった。普段からアップや打席の準備を全て室内で行う大谷も「守備で出ていないので、攻撃の時にどう準備するかだけ。中(室内)の過ごし方は暑くても暑くなくてもあまり変わらない」と語った。

 この時季の熱波は「インディアンサマー」と呼ばれ、予報では9日(日本時間10日)までこの異常な暑さが続く。記者は8月に都内の猛暑も経験したが、同等かそれ以上。湿度は30%前後と日本より乾燥しており、発汗量はそれほどでもなかったが、頭痛に襲われる暑さは初めてに近い経験だった。大谷の特大弾という花火は真夏の風物詩として楽しむにはふさわしかったが、ただただ暑かった。

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