「野球のことは考えなかった」三男入院のフリーマンが涙でチーム合流「動きがあることをただ祈っていた」

[ 2024年8月6日 08:03 ]

ナ・リーグ   ドジャースーフィリーズ ( 2024年8月5日    ロサンゼルス )

会見で涙を見せながら話すドジャース・フリーマン(撮影・奥田 秀樹通信員)
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 「家族緊急リスト」に登録されていたドジャースのフレディ・フリーマン内野手(34)が5日(日本時間6日)、本拠でのフィリーズ戦からチームに合流した。この日のフィリーズ戦に「3番・一塁」で9試合ぶりに先発する。

 フリーマンは三男のマキシマス君が感染症で入院したため、7月26日(同27日)のフィリーズ戦前にチームを離脱。その後、マキシマス君は「ギラン・バレー症候群」を発症したことが明らかになった。

 試合前に会見に臨んだフリーマンは、涙を浮かべながら、離脱期間を振り返った。「この9日間、特に最初の数日は、たとえ野球があったとしても、野球のことは考えなかった」と言う。「アストロズのシリーズのハイライトを見たかもしれませんが、ただただ病院のイスに座って息子を見つめ、動きがあることをただ祈っていました。それが私たちの希望でした。少しでも動く兆しを見つけることが私たちの目標でした」と息子の回復が最優先だったと明かした。

 そして「彼の人工呼吸器が外れた時にようやく物事が動き始めました。火曜日(同31日)の朝には、動くことができるようになりました」とマキシマス君が快方傾向に向かったことで自身も練習ができるようになったとし「病院のソファで寝ていると体が痛くなったので、体を動かすことが必要でした。木曜日(同2日)にティー打撃を始め、金曜日にはアンドリュー(フリードマン編成本部長)と復帰のタイミングについて話し合いました」と球団幹部と復帰時期を相談したという。

 その上で「土曜日には高校に行き、父と一緒に投げ、ベースを走り、フィールドで打ちました。その翌日も同じことをしました。すべてがうまくいっていたので、それが昨日の状態でした」と父に練習をサポートしてもらいながら体を動かしたとした。

 ただ「最初の数日は本当に大変でした。野球のことはほとんど考えていませんでした」と入院当初はマキシマス君のことで頭がいっぱいだったとこの9日間を振り返った。

 フリーマン不在の8試合でチームは3勝5敗と負け越し。得点は36だったが、決定打を欠いて勢いをなくしていた。地区優勝、そしてプレーオフに向け、頼れる打線の大黒柱が帰ってきた。

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