オリックス・宮城 お待たせ初星 「なかなか勝てず申し訳ございませんでした」 紅林3失策救った8回零封

[ 2024年4月14日 05:45 ]

パ・リーグ   オリックス5-1日本ハム ( 2024年4月13日    京セラD )

<オ・日>8回、加藤豪を三振に仕留め、雄叫びをあげる宮城(撮影・平嶋 理子)
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 味方のミスをカバーする、エースの姿を体現した。オリックス・宮城が、8回6安打無失点の快投で今季初勝利。本拠のお立ち台で声を弾ませた。

 「なかなか勝てず、申し訳ございませんでした!しっかり1勝目できたということで、明日からの試合もまたみんなで戦っていきたいと思います」

 序盤から直球がさえた。特に万波、マルティネスら右の強打者へのクロスファイアが効いた。4回は紅林のファンブルから無死一、二塁を背負うも、水谷を空振り三振に仕留め、上川畑を併殺打に料理。8回も紅林の悪送球が絡んで1死一、三塁を背負ったが、マルティネスを二飛、代打・加藤豪を見逃し三振に仕留め、ほえた。

 「もちろん人間なので、ミスはある。クレだったので、“切り替えて、仕方ないから”と伝えました。彼にもたくさん助けられてますし。そこはお互いさまなので」

 大エース・山本が抜けた24年シーズン、念願だった開幕投手を託された。「自分でエース、エースと言ってもかっこよくない。何年も長く野球をしたいので、その時代を支えるような理想のエース像を目指したい」。この日は同期の盟友・紅林が3失策で招いたピンチをいずれも抑え、ガッツポーズを連発。その姿勢と結果で周囲を鼓舞し、中嶋監督からも「エラーもありますので、これはもう助け合い。最初から良かった」と称えられた。

 過去2戦は力投しながらいずれも黒星。「焦りはまだなかったです。今日勝てなかったら、ちょっと怪しかったですけど。少し気は楽になりましたけど、また引き締めてやっていきたい」。新たな先発陣の柱として、背番号13が力強い一歩を踏み出した。(阪井 日向)

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