JFE西日本の土井は試行錯誤して独自の打撃フォームに 目標のドラフト指名を「バリバリ意識したい」

[ 2024年4月14日 05:30 ]

社会人野球第66回JABA岡山大会 Dブロック   JFE西日本6―5シティライト岡山 ( 2024年4月13日    倉敷マスカット )

<JFE西日本・シティライト岡山>JFE西日本の土井はスタンス幅の狭い独特の打撃フォームで打席に立つ
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 プロ注目のJFE西日本・土井は「3番・一塁」で出場し、3打数2安打2得点で勝利に貢献。得点はいずれも暴投の間に挙げ、初回は二塁から一気に生還した。

 「三塁コーチャーが回していたので。ファウルグラウンドも広いし、キャッチャーもそんなに速く追っている感じには見えなかったんで」

 持ち前の走力と的確な判断力で同点のホームに滑り込んだ。

 唐津商、神奈川大では捕手として活躍し、大学4年の秋には神奈川大学野球連盟のベストナインを受賞。JFE西日本にも捕手として入社した。南海などでプレーした名捕手の野村克也氏と同じ名前ということもあり、用意された背番号は同氏の代名詞でもある「19」。だが、すぐに内野手転向を決断する。

 「ちょっとキャッチャーでいろいろ悩んだ部分もあったので…。いいタイミングだなと思って」

 キャッチングのうまさや肩の強さを生かせる一塁と三塁に挑戦。昨夏に少しだけやってみた外野は「下手すぎてダメでした」と苦笑いした。

 打撃フォームの見直しにも着手。社会人投手の威力ある速球に差し込まれないようにするためだった。

 「元々、タイミングを取るのがヘタクソで。自分からどんどん仕掛けていくっていうのが頭にあって。確かに特徴的かもしれませんね」

 たどりついたのが軸足の右足1本で立ち、引きつけた左足を浮かせて添える狭いスタンス。出身地・佐賀の先輩にあたるDeNA・宮崎敏郎内野手の打撃フォームにも似ているが、真似したわけではなく試行錯誤の末につかんだものだ。始動する時に目線のブレが発生するのは改善点だが、少しずつ結果も出せるようになってきた。

 大卒2年目の今年は、ドラフトの指名解禁イヤーとなる。

 「バリバリ意識しろって、コーチにも言われています。いろんな人にアピールできるようにやっていきたい。試合は当然として、練習から見られている意識っていうのを持ってやっています」

 ◇土井 克也(どい・かつや)2000年(平12)9月12日生まれ、佐賀県唐津市出身。外町小1年時に外町ビクトリーで野球を始め、3年から捕手。唐津市立第五中では軟式野球部に所属。唐津商では1年夏からベンチ入りし同年夏の甲子園に背番号12で出場。神奈川大では2年秋に指名打者、4年秋に捕手でベストナイン。50メートル走6秒2、遠投120メートル。1メートル81、90キロ。右投げ右打ち。

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