巨人・大城卓 また代打で!延長12回サヨナラ打「無我夢中だった」

[ 2024年4月14日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人3―2広島 ( 2024年4月13日    東京D )

<巨・広>12回、大城卓はサヨナラ打を放ちナインの祝福を受ける(撮影・西川祐介)
Photo By スポニチ

 ベンチ入りの野手16人で、最後の一人だった。2―2の延長12回1死二塁。巨人・大城卓が代打で登場した。中崎が投じた3球目の145キロ直球をミート。打球が右中間を破った。地鳴りのような大歓声。今季初のサヨナラ勝ちで、ナインから手荒い祝福を受けた。

 報道陣が待つベンチ裏に現れた第一声は「アクエリ(アス)臭いです」とおどけた。18年6月10日の西武戦以来、6年ぶり2度目のサヨナラ打。前回に続く、代打での一打に「本当に結果を残すしかないと。無我夢中だった。いい経験になりましたし、チームが勝てばいい。その気持ちだけ」と胸を張った。

 選手会長にも就任した今季は開幕から先発マスクをかぶることが多いが、11日のヤクルト戦は先発投手の菅野と同学年の小林がスタメン出場。前日は先発出場も6回守備から交代した。この日は岸田が先発出場。捕手3人制で小林も8回から途中出場していたため、不測の事態に備えてベンチで唯一捕手ができる大城卓の出場チャンスは限られる状況だった。そして最後の12回攻撃。試合途中に二岡ヘッド兼打撃チーフコーチからかけられた「一番いい場面でいくから」との言葉が現実となり、期待に応えた。

 球団史上初の捕手出身監督でもある阿部監督は大城卓の最近の起用について「岸田や小林の振る舞いを勉強してほしい。どう感じて本人がやるか。彼はまだまだいい捕手になれる」と狙いを明かし「全員で勝った1勝。大きい」とうなずいた。大城卓のサヨナラ二塁打でチーム今季最長となる4時間11分の総力戦を制して5連勝。首位の中日を追走する。(川島 毅洋)

 ≪巨人で延長12回以降に代打サヨナラ安打は4人目≫大城卓(巨)が延長12回に代打サヨナラ二塁打。自身のサヨナラ打は同じ代打で放った18年6月10日西武戦(右越安)以来6年ぶり2本目だ。また、2リーグ制以降の巨人で延長12回以降に代打サヨナラ安打は、56年6月28日大洋戦の南村侑広(18回=右安)、61年6月10日中日戦の佐々木勲(14回=右安)、83年8月13日広島戦のクルーズ(12回=左安)に次ぎ4人目。捕手および日本人では佐々木以来63年ぶりとなった。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年4月14日のニュース