ドジャース指揮官 大谷翔平のクリケットバット効果にご満悦「秘密兵器を使う選手が他にも出てくるだろう」

[ 2024年4月9日 12:10 ]

インターリーグ   ドジャース4ー2ツインズ ( 2024年4月8日    ミネアポリス )

ドジャースのロバーツ監督
Photo By スポニチ

 ドジャースの大谷翔平投手(29)が8日(日本時間9日)、敵地でのツインズ戦に「2番・DH」で先発出場。第4打席に3試合ぶりの一発となる3号を放つなど、今季初の1試合3安打の活躍でチームの4-2の勝利に貢献した。本塁打はこれで最近5試合で3本塁打の量産ぶり。メジャー通算174本塁打とし、松井秀喜氏の持つ日本選手最多の175本塁打にあと1本に迫った。打率は.345、OPSは1.056に上昇した。

 大谷のバットが止まらない。この回にジェームズ・アウトマンの勝ち越しソロが飛び出し、1点リードで迎えた7回2死走者なしの場面だった。カウント2-1から元広島の右腕ランディ・ジャクソンの4球目の86マイル(約138.4キロ)スライダーを振り抜くと、打球は左翼席最前列で弾んだ。打球速度は106.9マイル(約172.0キロ)、飛距離は376フィート(約114.6メートル)、打球角度は38度だった。初球には右足に自打球を当てて「アイー!」と大きな声で痛がっていたが、ゆっくりダイヤモンドを一周するとベンチではナインと笑顔でハイタッチを交わした。

 ジャクソンとの日本時代の対戦は、2016年のリーグ戦、日本シリーズの計5打席で4打数1安打1四球。リーグ戦は左安、三振で、日本シリーズでは四球、遊ゴロ、三振だった。

 2日(日本時間3日)のジャイアンツ戦を終えた時点で、打率は.242まで低下。だが、翌日に今季1号を放つと、この日を含む直近5試合は全てマルチ安打で22打数11安打の打率.500。今季打率は.345と5試合で一気に引き上げた大谷について、デーブ・ロバーツ監督は「翔平は好調にバットを振り続けている。彼はフィールドの中央に打てるし、今日のように反対側にも打てる。彼を抑えるのは難しい。クリケットバットという秘密兵器を使う選手が他にも出てくるだろう」と分析。勝ち越しソロを放ったジェームズ・アウトマンら他の選手もクリケットバットを使用していることに、指揮官は「翔平がそれでうまくいくなら、みんなうまくいくだろう」と話した。

 大谷はこの日の試合前に、7日のカブス戦の雨天中断期間中に室内ケージでクリケットバットを使用して打撃練習を行ったと説明。「クリケットのバットは面になっているので、面で捉えていくというか。どちらかというと体を振って返しているのが早いスイングではあったので、握った時に練習の一環として良さそうだなと思ったのでやりました」と話していた。

 また、ロバーツ監督は「彼がバットを振り、バレルで捉えた際は、強烈な打球を飛ばすことを予期する。これまでに見たことがないものだ。事前に話した通り、彼がストライクゾーンをコントロールし、ニトロゾーン(ベルト下付近)で迎え打つ時、彼以上の打者はいない。(好調の打撃が)見れてうれしいよ」と満足げだった。

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年4月9日のニュース