山本由伸という男 指揮官は「彼は人に好かれる」とほれ込む 同僚、先輩、メディアも虜に

[ 2024年4月9日 05:31 ]

ドジャースの山本由伸
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 しっかりと目を合わせて挨拶し、爽やかな笑顔を向ける。ドジャースの山本を取材するようになってから2カ月が経過したが、記者を含め何気ない普段の振る舞いにファンになるメディアは多い。

 もちろんチームメートからも愛される。英語はまだ勉強中だが、試合中に現在、負傷者リスト入りしている通算210勝左腕カーショーとベンチで変化球談義したことも。さらに、スペイン語を母国語とするベネズエラ出身の中継ぎ右腕グラテロルとはウマが合った。ただ、グラテロルも負傷者リスト入り中で、山本がメジャー初勝利を挙げたシカゴ遠征には同行せず、デーブ・ロバーツ監督が「グラテロルがここにいないのは残念」と語るほどだった。

 4歳年上の大谷とはキャンプ、そして本拠地ドジャースタジアムでもロッカーが隣同士。キャンプからロッカーが2個与えられている大谷から「使っていいよ」と、2人の間のロッカーを2人で共有している。
 大谷は18年に田沢純一(現ENEOS)と同僚になった時期はあったが、それ以外は日本選手は1人だけだった。これまで常に練習を優先してきたが、キャンプ中に山本のブルペンや実戦初登板に直接足を運ぶなど、後輩を気遣っている姿は新鮮に映った。

 山本は昨年3月のWBCで同僚だった5歳上のカブスの今永とは毎日ラインする仲だという。今永は「どこに住んでるんですか?とか、ご飯とかどうしている?とか他愛もない話」と笑みを浮かべる。

 ロバーツ監督は「彼(山本)は人に好かれる男」とほれ込んでいる。誰に対しても分け隔てなく接し、周囲から愛されやすい人を“人たらし”と呼ぶが、山本にはその特徴を感じている。(記者コラム・柳原 直之)

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