日本航空石川 選抜前ラスト練習試合で2連勝 中村監督「合格点ギリギリまでは…」 18日開幕

[ 2024年3月17日 07:15 ]

練習試合   日本航空石川3ー2近大付、日本航空石川3ー2箕面学園 ( 2024年3月16日    近大付グラウンド )

<日本航空石川・箕面学園>サヨナラ打を放ってガッツポーズを決める日本航空石川・加藤(撮影・河合 洋介)
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 第96回選抜高校野球大会(18日から13日間、甲子園)に出場する各校が16日、大会本番前最後の対外試合に臨んだ。

 日本航空石川(石川)は近大付、箕面学園(ともに大阪)と対戦して2戦2勝。中村隆監督は「仕上がりを合格点ギリギリまでは持ってこられた」と手応えをつかんだ。

 同校は元日の能登半島地震で被災した輪島市内にあり、年明けの全体練習開始が1月19日までずれ込んだ。関西入りまでは避難先の山梨などで練習を積み、各地での支援を支えに調整遅れを取り戻した。

 大会前最後の一戦だった箕面学園戦はサヨナラ勝利。同点の9回2死三塁で右前へ劇打を決めた背番号18の加藤一翔(3年)は「いろんな支えがあり、今回の遠征に来られた。甲子園で力を発揮できるように頑張ります」と背筋を伸ばした。

 加藤は宮城県仙台市出身で、4歳時には11年の東日本大震災で被災した。当時の記憶はおぼろげで、元日の震災後に両親から当時の状況を聞いた。

 「石川の大変さも少しは分かったのではないかと思います」。選手登録20人のうち石川出身は1人でも思いは一つだ。能登に笑顔を届けるために、石川代表として戦う準備を整えた。
 (河合 洋介)

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