有藤通世氏 “打てる捕手”ヤクルト・内山が上位浮上のキーマンに

[ 2024年2月16日 05:30 ]

練習試合   ヤクルト7―2ロッテ ( 2024年2月15日    浦添 )

<ヤ・ロ>7回、ソロを放ちチームメートに出迎えられる内山(撮影・尾崎 有希)
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 【CHECK!有藤通世】ヤクルトの内山はどの球に対してもジャストミートできる態勢を整えている。柔らかい構えからバックスイング、ステップして振り出すまで動きにシャープさがある。内角に入ってきた甘い変化球や直球は引っ張り込んで長打にできるし、外の球はうまく右方向に運べる。この試合の3安打はパンチ力と柔軟性を兼ね備えた内山らしさが詰め込まれた3本だった。

 1打席だけではもったいない。高津監督にはぜひ内山を正捕手として使ってほしい。リードの信頼度では中村が上だろうが、この試合の立ち上がり、バタバタだった吉村をうまくリードしたように内山も成長している。狭い神宮、常時出場すれば20本もいける。少々目ををつぶっても使う価値がある選手だ。かつての古田、城島らがそうだったように“打てる捕手”がいるとチーム力は格段に上がる。内山がヤクルト上位浮上のキーマンになる。(スポニチ本紙評論家)

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