ヤクルト・内山 今季初実戦「4番」で猛アピール!ソロ含む3安打3打点

[ 2024年2月16日 05:30 ]

練習試合   ヤクルト7―2ロッテ ( 2024年2月15日    浦添 )

<ヤ・ロ>7回、ソロを放つ内山(撮影・尾崎 有希)
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 ヤクルト・内山壮真捕手(21)が15日、今季初実戦のロッテとの練習試合(浦添)に「4番・捕手」でスタメン出場。左越えソロを含む3安打3打点の活躍を見せ、猛アピールに成功した。捕手登録でありながら昨年は外野で30試合に先発起用され、今春からは三塁守備にも挑戦する三刀流。高津臣吾監督(55)も期待を寄せる右の強打者が、高卒4年目でのブレークを目指す。

 4番で魅せた。今季初の実戦となったロッテとの練習試合。“開幕4番”に座った内山のバットが、レギュラー獲りへ猛アピールの原動力となった。

 「初日にしては出来過ぎてるくらいの結果だった。(4番は)あまり意識しなかったけど凄く緊張して。いい緊張で結果につながったかなと思う」

 若手中心のメンバーとはいえ、志願出場のオスナは3番。「チームの顔だと思う」と位置づける4番が、内山のバットに無限の力を宿した。初回1死三塁で内角スライダーをコンパクトなスイングで三遊間を破ると、7回の第4打席。ロッテ・高野脩の高めの直球をしっかりと振り抜いた。左翼の芝生席へ運ぶ初実戦初アーチ。さらに9回2死一塁からも外角の変化球を右中間二塁打して、5打数3安打3打点の大暴れだ。

 はっきりと表れたのは、今キャンプで取り組む新たな打撃フォームの成果だった。これまでバットを横に動かしたり、縦に振ったりして反動を利用していたが「大きな動きを入れず、シンプルに構えて無駄な動きがないようにした」。無駄を省いた新フォームでタイミングを取り、振り抜く。7回の一発は「自分の想像以上に飛んでいた。そこは収穫の一つかと思う」と確かな手応えがあった。

 プロ4年目。登録は捕手だが、昨季は外野で30試合に出場し、今キャンプでは三塁の練習もしている。「今は試合に出られれば。捕手で出られればいいですけど、そこはこだわってない」。そんな三刀流プレーヤーに、高津監督は打撃を高く評価した上で「どこで使えるか分からないが、彼の将来と現時点での立ち位置を含めて進めないといけない」とあらゆる可能性を探っていく考えを示した。

 捕手か、外野か、三塁か。初回には二盗も決めて足でもアピールした内山に、レギュラーへの道が大きく広がったのは確かだ。(秋村 誠人)

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