阪神・岡田監督の仰天プラン! 紅白戦は“打順立候補制” その狙いは「選手の気持ちが、わかるやんか」

[ 2024年2月8日 05:15 ]

2軍の練習を視察した阪神・岡田監督(撮影・大森 寛明)
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 阪神・岡田監督が仰天プランを打ち明けた。今キャンプ第3クール中の11、12日に宜野座で行う1、2軍合同の紅白戦の打順を、選手の立候補制にする意向を示した。

 「好きな打順のところに名前を書いたらどうかってな。食堂に(希望を書く紙を)貼ろうかと思った。早いもの勝ちで(笑い)」

 04~08年の第一次政権、10~12年のオリックス監督時代を含め、監督として一度も実行したことがない試みだ。午前に訪れた2軍具志川キャンプから宜野座に戻り、監督室でふと思いついたという。「水口(打撃コーチに)に打順なんかどうでもええって言うたんよ。なんかおもろいのないかなって」。練習は基礎基本を徹底させ、奇をてらうことが少ない知将が見せた遊び心。これには狙いがある。笑顔を見せながら、想像を膨らませた。

 「選手の気持ちが、わかるやんか。一生、4番を打つことのないタイプが4番を打ちたいかもわからんし。木浪は8番を書くかもわからんけどな。小幡が4番を書いたりな」

 既に投手の登板順とイニング数は決まり、片側のチームの先発は門別だという。投げる順番とイニング数を打者に事前に告知することで、選手心理を探るヒントになる。

 「佐藤(輝)が門別と対戦するような打順に名前を書いたら、コイツ、左対左で、門別を打ちにいっとるんやって分かるやんか。そういう心理を知るのも、面白いかもな」

 指揮官の構想を報道陣から伝え聞いた佐藤輝は「1番、なんとなくですけど」と答えた。森下は「2つ選べるなら1番と3番。1番は走者がいないのでやりたい打撃ができる」と乗り気だった。
 選手は2打席で交代し、宜野座組に関しては「紅白やから全然関係ない」と結果を重視しないことを前提条件とした。実現して日頃見られないオーダーになれば、虎党の話題を呼ぶのは間違いない。(倉世古 洋平)

 ≪過去の“珍紅白戦”≫ 18年オフに復帰した巨人・原監督は秋季キャンプの11月1日に実施した紅白戦でメンバーの振り分けと守備位置だけ決めると「オーダーは選手で決めなさい」。試合中はサインを出さず、選手たちに自主性を求めた。日本ハム・新庄監督は就任1年目の22年2月6日の紅白戦を「大好物」と語る1死満塁の設定のみで実施し、計6投手が打者3人ずつとの対戦を2セット行った。実際はケース打撃の内容ながら、守備陣や走者まで全員に緊張感を持たせ、状況判断を促す狙いがあった。

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