大谷翔平入団会見 年俸の大部分「後払い」の狙いは?「ペイロールに柔軟性を持たせられるなら…」

[ 2023年12月15日 08:27 ]

背番号17のユニホームに袖を通し、笑顔を見せるドジャースの大谷翔平(撮影・光山 貴大)
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 ドジャースと10年契約を結んだ大谷翔平投手(29)が14日(日本時間15日)、本拠地ロサンゼルスのドジャースタジアムで入団会見に臨み、年俸の大部分を「後払い」にした理由を語った。

 10年総額7億ドル(約1015億円)とスポーツ界史上最高額の超大型契約を結んだが、総額の97%が契約期間翌年から後払いという異例の契約となった。

 大谷は後払いを提案した理由を「もともと後払いというのは、どの選手も大型契約になると付くものではあるので。そのパーセンテージに関しては、あとは選手に一任するというとこではありますし、そこを含めて今、自分が受け取れる金額を我慢してペイロール(総年俸)に柔軟性を持たせられるものであるなら、僕は全然後払いでいいですというのが始まり」と挙げた。

 交渉した全球団に対し、同様な契約を提案したかどうかについては「他球団の契約に関しては、今も他の選手の交渉もしている最中だと思うので、僕の口から具体的な球団名だったり、交渉の内容はあまりいうことができない」と語った。
 
 「後払い」は近年の巨額契約では決して珍しいことではない。ただ、97%を後払いに回すというのは前代未聞。後払い分の割合は20%前後が一般的で、これまで最も割合が大きいマックス・シャーザー(レンジャーズ)でも50%だった。

 大谷の契約は10年総額7億ドル(約1015億円)。通常契約の場合、年俸は7000万ドル(約101億5000万円)だが、97%を後払いとすることで、ぜいたく税の計算式では4600万ドル(約66億7000万円)になるという。つまり、差額分の2400万ドル(約34億8000万円)の「余剰資金」を補強費に充てることが可能となる。

 また、後払い方式では、年俸の受け取りを遅らせる代わりに利子を上乗せさせるケースが多いが、大谷は無利子。チームを強くしたいという自己犠牲の精神が、前例のない契約を生んだ。

 大谷は今シーズン終了後、エンゼルスからフリーエージェント(FA)となり、動向が注目されていた。今月9日(同10日)に自身のインスタグラムでドジャース入りを表明。同日、所属事務所「CAA」からも10年総額7億ドル(約1015億円)の長期契約で合意したことが発表された。11日(同12日)にはドジャース側が契約合意を正式発表した。

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