ソフトバンク・川瀬「1桁(番号)でやって、レギュラーを獲りたい」 ゼロから再出発!!

[ 2023年12月6日 06:00 ]

背番「0」へ変更を希望するソフトバンク・川瀬(撮影・岡田 丈靖)
Photo By スポニチ

 ソフトバンクの川瀬晃内野手(26)が5日、ペイペイドーム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1000万円アップの年俸2700万円でサインした。プロ8年目の今季は自己最多102試合に出場し、万能プレーヤーとして存在感を示した。交渉では背番号「00」から「0」への変更を要望。心機一転して今宮から正遊撃手の座を奪うと誓いを立てた。

 川瀬は1000万円アップを勝ち取った納得の交渉の中、新たな背番号をつけたいと希望も伝えた。「0を1個減らしたいのは前から思っていた。来年は1桁(番号)でやって、レギュラーを獲りたい」。16年の入団以来ずっと背負ってきた「00」から「0」への変更の申し出。9年目の来季レギュラーの座をつかむという決意の表れだった。

 今季は自己最多の102試合に出場し、打率・236、本塁打なし、15打点の成績を残した。内野の全ポジションをこなし、シーズン終盤にはスタメン出場の機会を増やし、打撃でも粘りと勝負強さを発揮。「9、10月にずっとスタメンで出続けて自分の中で自信になった。“これでやっていける”というものが自分の中で認識できた」と成長を感じたシーズンを振り返った。

 自信を深めたプレーがある。一つは5月21日の西武戦で見せたドラッグバント。1点リードの5回2死満塁で二塁前に転がし、一塁にヘッドスライディングして内野安打として追加点を奪った。もう一つは10月16日、ロッテとのCSファーストS第3戦で延長10回に沢村から左中間へ放った適時三塁打。三笠杉彦GMは「やれることが多く、価値のある選手」と評価し、背番号変更の申し出も前向きに検討するとした。

 オフは単独トレで自分を磨く。例年は今宮の自主トレに参加していたが、大分・国東で心身を鍛える。「(今宮と)一緒にやっていたら、ライバル同士として違うんじゃないかと。個のレベルアップには1人で黙々とやった方が成長できるかなと思った」。打撃練習にも取り組み、バントやバスターなど、求められている実戦的な練習も行う。

 「ここ数年はホークスのショートは今宮健太というのが知れ渡っているというか、当たり前だった。そこを川瀬晃に変えるのは至難の業。ホークスのショートは川瀬晃という時代をつくりたい」。今季つかんだ確かな自信を胸にレギュラー獲りに挑む。 (森 寛一)

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年12月6日のニュース