【トライアウト】2度目の挑戦 関西独立L堺・折下光輝のアピール弾は「ちょっと裏にノートを見に…」

[ 2023年11月15日 16:05 ]

<NPBトライアウト>シート打撃で、ソロを放ち三塁を回る独立リーグ堺・折下(撮影・久冨木 修)
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 戦力外となった選手らを対象としたプロ野球の12球団合同トライアウトが15日、鎌ケ谷スタジアムで行われた。2017年の巨人育成ドラフト7位指名で現在は関西独立リーグ・堺シュライクスに所属する折下光輝内野手(23)が本塁打を放った。

 持ち味の豪快な打撃を見せることができた折下は、すべての打席を終え「あの打席はうれしかったです」と左翼への本塁打を振り返り、はにかんだ。

 三振、二ゴロ、四球、三振と無安打で迎えた第5打席。「ちょっと裏にノートを見に行ったんですけど。自分の良い時の状態ってどんなんやったかな、と。それで、これで行こう!と思いっきり行けたのが良かった」と本塁打が生まれたきっかけを明かした。

 2回目のトライアウト。「2回目なんで、何とか爪痕を残して…どこでもいいんで引っ張ってくれるチームがあれば喜んで行くんで。非常に気合を入れて今日来ました。僕のアピールポイントはパンチ力なんで。それが1打席でも見せられたのは良かったと思います」と充実感を漂わせた。

 鎌ケ谷がどよめいた。マウンドの西武・中塚駿太は打球の行方を追い苦笑いを浮かべた。この日5打席目に立った折下は、中塚が投じた高めの直球を豪快に振り抜いた。打球は左翼方向にグングン伸びてスタンドイン。深緑色の堺のユニホームを着た折下は、胸を張ってダイヤモンドを1周した。12球団のユニホームを着た選手が大半を占める中、中山翔、西川僚に続く今トライアウト3本目となる本塁打を打った見慣れないユニホームを着た23歳に、スタンドからは大きな歓声と惜しみない拍手が送られた。

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