阪神・岡田語録　正力松太郎賞「同じチームやけど違うチームをつくりあげた」、野口支配下「初日に決めた」

[ 2023年11月15日 05:00 ]

　阪神の岡田監督は、高知県安芸市での秋季キャンプ休日となった14日、正力松太郎賞受賞を受けて報道陣に対応した。

　―─正力松太郎賞に選ばれた。おめでとうございます。
　「ありがと、ありがと。そんなん、ちょっとわからへんけどな。俺も」

　―─聞いたのは。
　「さっき、さっき」

　―─球団では吉田義男、星野仙一以来、3人目になる。
　「ああ、そう」

　―─その年に球界を盛り上げた存在、基本的には日本一監督が選ばれることが多い。
　「前回、前はもろてないもんな。05年のときは」

　―─あのときはバレンタイン監督だった。
　「バレンタインがもろた?　何を（笑）」

　―─これも日本一の証。
　「そういうことやろな」

　―─1年戦った結果が賞として残る。
　「うれしいよ。そんなの初めてやし。そういう意味ではな。なかなか、もらえるもんちゃうやろ。なあ」

　―─選考委員に王貞治さん、山本浩二さんら。
　「それはもう誰（が選考委員）とかじゃなしにな、みんなから選考で選ばれるっていうことは。そんなん、1年に1人やろ？。それは、めちゃ光栄よ。やっぱりな」

　―─WBCもあった中で選ばれた。
　「ああ、そうか。あれは入るんか?　特別賞になったんか」

　―─そういう年に貴重。
　「そうやなあ、あんまりピンとけえへんけど（笑い）。それはどういうあれなん?　表彰はあるの?（アワードの時にもらえるかと）。アワードのときにもらえるんか。表彰されるいうことは。良かったというか、俺がどうこういう問題やないからな。選んでもうたほうやからな。それは感謝やな」

　―─満場一致だった。世界一より日本一が。
　「まあ、アレのインパクトもいろいろあったんやろな。みんなの影響力っていうかな。そういうのも加味されるんやろ。まあ“アレ”で良かったなあ（笑い）」

　―─選考理由の一部に四球の多さやコンバートもあった。
　「いろんなことでな、うまくいったのはあるよな。それはもう、コンバートとか打順の固定とかな、いま言うたフォアボールとか。去年とはまた違った意味で、メンバーはみんな一緒やけど、ちょっとな、違うポジションとかいろんな意味でね、チームも変わったから。それがね、最終的にそないして日本一になったっていうことの評価やろな、やっぱり。同じチーム、同じメンバーやけど、違うチームていうかな、そういう感じで作り上げたいうのがな」

　―─最近の野球は速い球やホームランが目立つが、こういう野球もあると伝えられた。
　「まあ、こういう野球って、どうしても大味っていうかな、やっぱりホームランとかな、お客さんもファンの人もそら魅力やけどな。でも打てないもんに打ていうてもしゃーないからな。勝つために、チームとしてどういう野球をした方が機能するかというかな。どこのメンバーもみんな違うわけやからな。そういう意味では、足の速いのが1、2番におるとか、また違った意味で、こういう風にやった方がチームが活気付いて勝てるっていうかね、最終的には。それにはホームランは入ってないよな、うちのチームには。そら160キロ近く投げるやつもそんないないし、どっちかいうたらな、コントロールというかな、与えたフォアボールも少なかったわけやから、逆にフォアボールを勝ち取ったいうかな、その辺が細かい野球っていうかな、大味？じゃないよな、チームとしてな」

　―─なかなかマネできるものではないが、生え抜きが中心になった。
　「ほんともう全員生え抜きやからな、うちの、純国産でもいけるようなね、ほんとにそういう意味では、チームを預かったもんのチーム編成だけじゃなしにな、それは全部フロントか編成とか、スカウトとかの結果やからな。FAとかそんなのなしでこういう形で勝ち取って、そういう賞をもらえたというのはな、それはもう現場だけじゃないよ。スカウトとか、そういう、みんなの毎年の積み重ね。ある程度ドラフト上位の者がレギュラーポジション取っていくというかな」

　―─野口が支配下登録された。
　「いや、もう初日に決めたけど、今日が契約更改っていうから、今日になっただけや」

　―─秋季キャンプで生で見たのが後押しした?
　「そうそうそう。俺初めてやもん、はっきり言うて」

　―─支配下にするのは開幕前でも良かったが、それだけ評価をした。
　「そうそうそう。だいたい契約更改の時とちゃうの？」

　―─開幕前が多い。
　「いや、枠はけっこうあったからな。4つか5つあったからな、今の段階で。そら外国人とか含めてやけど、だから別に今の段階で1つ足しても全然問題なかったから」

　―─打撃が魅力
　「うん、そら。まあ、明日からちょっと個別（練習）ではゴロを捕らせなあかんわ」