阪神・森下が土壇場で対応力発揮　近本からもらったヒント「さまざまな球種へのアプローチ」

SMBC日本シリーズ2023第5戦   阪神6ー2オリックス （ 2023年11月2日    甲子園 ）

＜神・オ＞8回、森下は逆転の2点三塁打を放つ（撮影・椎名　航）
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　【記者フリートーク】森下の、打席の中での考え方に変化が生まれたのは近本の金言を受けてからだ。

　今季の交流戦中。調子が下り坂だった時期に相手投手のデータをチェックする近本から「全ての球種に対してどういうアプローチをして、どういう打球を、どこの方向に飛ばせばいいかを常にイメージしている」と教えられた。

　衝撃だった。想像をはるかに超える思考法で、最初は習得は無理だとも思った。「そこまでしないと、プロの世界で結果を残し続けるのは難しい」。以降は内外角に直球、変化球を投げられた際のアプローチを自分なりに変更した。

　決勝三塁打の打席。5球目のハーフスイングでのファウルなど、宇田川に対して殊勲の一打までは一度も自分のスイングはさせてもらえなかった。最後に食らいついて対応。努力の積み重ねが結実した一打だった。（阪神担当・石崎　祥平）