阪神・村上 不動心!東洋大先輩のイケイケ末包相手でも「感化されず冷静に」聖地で本番前最後の投球練習

[ 2023年10月17日 05:15 ]

<阪神練習>甲子園のマウンドで投球練習を行う村上(撮影・北條 貴史)
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 ファイナルSの開幕投手に内定している阪神・村上頌樹投手(25)は16日、甲子園球場での投手練習に参加し、本番前最後の投球練習で備えた。いつもの室内ブルペンではなく、実際のマウンドを使って39球の試運転。自分を育ててくれたマウンドへ感謝の思いを込め、最終調整を終えた。

 「甲子園で投げるのは久しぶりなので、マウンドを確かめた。やっぱり投げやすかったですね。初回を含め、回の先頭を大事に投げたい」

 対戦が決まった広島には今季2勝1敗、防御率2・53。本拠地・甲子園に限れば2戦2勝だ。特に9月8日の対戦では7回まで二塁を踏ませず、8回1死まで1失点。3年目で初の2桁10勝を飾った節目の一戦の手応えは、まだ残っている。

 粘り強い試合運びでファーストSを突破した広島の攻撃もしっかり見届けた。「足を使ったり、作戦もいろいろしていたけど、それに惑わされずに自分の投球をしていきたい」。秋山は9打数無安打、坂倉には9打数1安打。鍵を握る左打者を抑え、甲子園での2試合では本塁打も許していない。プレッシャーを感じることなく、アウトを重ねるだけだ。

 15日のDeNA戦で代打本塁打を放ち、ムードメーカーになっている末包は東洋大の2年先輩。ファイナルSの場でプロ初対戦が実現するかもしれない。「お祭り系が好きで、イケイケの状態で来ると思う。感化されずに冷静にいきたい」と王者のプライドで対抗し、「特別な試合でもいつも通り投げるだけ」と岡田監督の常とう句に同調した。

 プロ未勝利から3年目で開花した今季躍進の象徴。観衆0人の投球練習でも、4万超えの第1戦でも、1球に全力を注ぐ姿勢は変わらない。(鈴木 光)

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