佛教大が3季ぶりV　1番・竹田が優勝けん引「監督に感謝」　巨人は3人態勢で最終確認

京滋大学秋季リーグ最終節2回戦   佛教大5―2花園大 （ 2023年10月17日    わかさスタジアム ）

＜京滋大学野球　仏教大・花園大＞9回2死から登板した仏教大・主将の山本は優勝の瞬間に絶叫する（撮影・奥　調）
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　佛教大が花園大を5―2で下し、3季ぶり60回目の優勝を飾った。勝った方が頂点に立つ優勝決定戦を制し、2位・花園大の春秋連覇を阻止した。

　4年生の意地が優勝に導いた。先発した1年生右腕の中西孔太郎が9回1死まで2失点の好投。1死無走者となり、優勝までの残り2死は桂田拓都、主将の山本奨人と4年生2人の継投でつないだ。

　今春から就任した国友健一監督は「最後は勝負師の采配ではなかったかもしれないが、桂田、山本と4回生がこのチームを支えてくれたので」と4年生への感謝を示す継投策を決断した。

　打者では、不動の1番打者・竹田貴行（4年）が優勝をけん引した。2年秋から2季連続首位打者に輝いた俊足の巧打者ながら、昨秋に右太もも裏の肉離れを発症して離脱。復帰後も本領を取り戻せず、2季連続V逸の責任を背負ってきた。

　「肉離れをして走ったり、打ったりできずに調子を上げられなかった。それでも1番で使い続けてくれた監督に感謝したいです」

　優勝が決まる大一番では無安打だったものの、同点の7回先頭で選んだ四球が勝ち越しの一挙3得点につながった。

　今秋は全試合1番で先発出場して復活を印象づけた。プロ志望届を提出しており、巨人は3人態勢で最終チェック。「（ドラフトよりも）まずは勝てて良かった」と安どした。

　同連盟代表として11月2日から始まる明治神宮大会関西地区代表決定戦に出場する。

　◇竹田　貴行（たけだ・たかゆき）2001年（平13）7月9日生まれ、和歌山県海南市出身の22歳。小学4年から大野内海スポーツ少年団で野球を始めて三塁手。中学では生石ボーイズに所属して遊撃手と中堅手を務めた。初芝橋本では1年夏から背番号7でベンチ入り。佛教大では2年秋から2季連続首位打者に輝いた。50メートル走5秒9、遠投100メートル。1メートル78、70キロ。右投げ左打ち。