21年にハイブリッド手術 レイズ剛腕グラスノーが大谷復活に太鼓判「不快感は1年半以内になくなる」

[ 2023年9月21日 09:57 ]

スポニチ本紙取材に応じたレイズの剛腕グラスノー(撮影・柳原 直之)
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 21年8月に受けた右肘のハイブリッド手術から今季復活を遂げたレイズの先発右腕タイラー・グラスノー投手(30)が20日(日本時間21日)、スポニチ本紙取材に応じ、19日に右肘手術に成功したエンゼルス・大谷について語った。

 大谷は18年10月に右肘のじん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受け、今回の右肘手術の術式は未公表。一方、投手復帰は同手術を受けた場合と同じ25年開幕の見通しとなっており、グラスノーは「手術後、不快感はあるかもしれないが、1年半以内にそれはなくなるだろう。真新しいじん帯がつくられる感覚が生まれ、その後は良い投球ができるだろう。そうすれば彼は長く健康でいられるだろう」と復活に期待を寄せた。

 グラスノーは21年6月に右肘じん帯損傷が判明。8月に人工じん帯を入れてより強化する「インターナル・ブレース」と、自身の腱を移植するじん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を同時に行うハイブリッド手術を受けた。

 今年5月に復帰し、ここまで19試合に投げ9勝6敗、防御率3・53と先発ローテーションの一角として活躍している。

 一般的に人工じん帯は自身の腱を移植する手術法より患部の違和感が強いとされる。グラスノーは「移植した腱は最初は固く締まって結んでいるし、それがハイブリッドの場合、二重。手術するまで右肘痛に長いこと苦しんでいたからそれくらいの張りはなんでもなかった。今は手術から2年。全く問題はなくなっている」と語った。

 大谷より1歳年上の93年生まれの30歳。大谷と会話をしたことがないが、同世代で同じ100マイル(約161キロ)超えの速球を武器とする同タイプの先発右腕として意識する存在だ。「彼には本当に良い医師がいて、きっちり運動量も管理されているから大丈夫だ。すぐに“新品”のように元気になるだろう。彼が復活するかどうかなんてノークエスチョンだ。驚異的でアメージングな選手。(復活は)間違いないだろう」と期待を寄せた。(セントピーターズバーグ・柳原 直之)

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