DeNA・東 両リーグ単独トップの15勝 打っても適時打 本拠地CSへ2位・広島との直接対決制し1差

[ 2023年9月21日 05:20 ]

セ・リーグ   DeNA3-1広島 ( 2023年9月20日    マツダ )

<広・D>7回2死一、二塁、東は左前に適時打を放つ (撮影・奥 調)
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 勝負どころと分かっていた。3―0の7回。DeNA・東は、3連打で1点を失った。なおも無死一、二塁、末包を8球目のチェンジアップで空振り三振。2死からデビッドソンも同じチェンジアップで空振り三振に斬った。無四球で7回4安打1失点。8三振を奪って吠えた。

 「本当にうれしい。1点でよくしのいだかな。調子自体はよくなかった。でもバッテリーの共同作業で、悪い中どう抑えていくかだった」

 敵地で2位・広島との今季最終戦。5回1死まで完全投球を展開し、6回まで1安打無失点に封じた。83年に遠藤がマークした球団記録の12連勝以来、40年ぶり2人目の11連勝。オリックス・山本を上回る両リーグ単独トップの15勝目は、球団左腕では93年の野村の17勝以来30年ぶり。「僕にとっては開幕してからの一試合一試合が大事だった。いつも通り」と振り返った。

 登板前日、東は就寝までに約2リットルの水分を補給する。下半身が登板中に「つる」ことを避けるためだが「ぼうこうもパンパンになる。夜中にトイレに行きたくなる」と、苦笑いするほど徹底した体調管理に取り組む。その成果で、猛暑の夏場も乗り切り連勝を伸ばした。

 2位・広島との直接対決を制し、1ゲーム差に迫った。広島より3試合多い残り9試合。2位での本拠地CSへ。「意地でもハマスタでCSをやりたい。残り試合も勝てるようにしっかりと上を目指していきたい」。6月以降負けがない東は、力強く宣言した。(大木 穂高)

 ≪球団40年ぶり11連勝≫東(D)が11連勝で両リーグ単独最多の15勝目。シーズン11連勝以上は、昨年山本(オ)の15連勝以来。チームでは、83年遠藤一彦(当時大洋)の12連勝以来40年ぶり2人目で球団タイ記録に王手をかけた。また、チーム左腕でシーズン15勝以上は、17勝で最多勝に輝いた93年野村弘樹(当時横浜)以来4人目だ。なお、広島戦では今季カード別最多の4勝目。阪神戦でもセ対戦別最良の防御率0.78で2勝とCS進出の際には頼もしい存在になりそうだ。

 ▼DeNA・牧(初回に決勝となる先制の左中間29号2ラン)厳しい状況で(広島に対して)1ゲーム縮めることができた。まだ(2位の)チャンスはある。

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