ロッテ・朗希 滑った、押し出し死球、打たれた…初登板ベルーナDに苦戦 3回70球3失点

[ 2023年9月18日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ2―3西武 ( 2023年9月17日    ベルーナD )

<西・ロ>初回、愛斗に死球を与えて詫びる佐々木朗(撮影・白鳥 佳樹) 
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 CSに向けて完全復活を目指す中、1試合、1球も無駄にはできない。そんな状況でベルーナドーム初登板となったロッテ・佐々木朗が、いきなり“落とし穴”にはまった。

 「ブルペンまでは良い感じだったけど、試合が始まって直球もフォークもスライダーも操れていなかった」

 制球難の理由は踏み出す左足の着地点だ。投球練習からバランスを崩し、初回に先頭の岸に2球目を投じた際も着地した左足を滑らせた。同球場のマウンドはプレート付近からホームに向けて硬い土が入れてあるが、黒木投手コーチによると踏み込んだ左足が軟らかい土との境目に「半歩から10センチぐらい」かかり滑ったという。1メートル92の長身でモデル並みの長い脚による規格外のステップ幅が、今回はあだとなった。

 初回途中から急きょ、ステップ幅を縮めて投球。不慣れなフォームで制球力が戻ることはなく、2死満塁から渡部に押し出し死球で先制点を献上した。続く外崎に右翼線二塁打を浴び一挙3失点。最速は160キロを記録したが、3回4安打3失点、3四死球だった。

 左脇腹の肉離れから48日ぶりの復帰登板だった前回10日のオリックス戦から中6日での登板。球数も40から70に増やしたが3回で予定の球数に達した。怪物右腕は「実力不足」と言い訳しなかったが、吉井監督は「今日はノーカウント」と、不運な状況をかばった。

 次回登板は未定。吉井監督は「また中6日でいけるかなとは思う」と見据えるが「歩幅が狭くなるとパワーを上半身で代用するから負担が来る」と想定外の張りなどを心配する。CSを見据えながら、慎重に歩を進める。(大内 辰祐)

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