オリオールズ・藤浪晋太郎 歓喜のプレーオフ進出確定 日本人一番乗り、9年ぶり「アレ」にも前進

[ 2023年9月18日 05:42 ]

ア・リーグ   オリオールズ5ー4レイズ ( 2023年9月17日    ボルチモア )

オリオールズの藤浪(AP)
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 オリオールズは17日(日本時間18日)、本拠地でのレイズ戦に勝利を収め、7年ぶりとなるワイルドカード以上でのプレーオフ進出を確定させた。藤浪晋太郎投手(29)は2-3の9回から5番手として登板。ピンチを残してマウンドを降りたが、後を受けた投手が後続を断ち、メジャー自己最長の7試合連続無失点となった。

 レンジャーズが敗れたため、試合終了前にプレーオフ進出は決まっていた。しかし勝ってその瞬間を迎えることに意味がある。総力でつかんだ世界一への挑戦権だった。サヨナラ勝利でプレーオフ進出を確定させると、グラウンドに一気に歓喜の輪が広がった、藤浪もおそろいの「TAKE OCTOBER」(10月へ行こう)とプリントされたTシャツを身にまとい、次々とチームメートとハグ。最初の目標達成を満面の笑顔で喜んだ。

 失点が許されない場面で大事なマウンドが巡ってきた。先頭のアロザレーナをカウント1-2から96・9マイル(約155・9キロ)高め直球で空振り三振。続くJ・ローには左中間二塁打、パレデスの四球と三盗で1死一、三塁としたが、アランダの一ゴロで2死目を取り、2死一、二塁とした時点でマウンドを降りた。

 この日は後続に助けられた形となったが、安定感はさらに増してきた。9月1日(同2日)のダイヤモンドバックス戦から、これで自身メジャー最長の7試合連続無失点。移籍後は2勝0敗2セーブ2ホールド、防御率3・76の好成績を残している。計26回1/3で四球は10と制球力の不安も完全に解消した。9年ぶり地区優勝に向けて突き進むオ軍リリーフ陣の欠かせない一枚となっている。

 古巣の戦いぶりも刺激になった。昨年まで10年間在籍した阪神が今月14日に18年ぶりの「アレ」を決めた。優勝がかかった同日の巨人戦を米国でタブレットで視聴。試合中は「早起きして観てるやんか。おーん」。優勝が決まると、「朝から感極まってます。Vやねん!!」とし、岡田監督の優勝インタビューの写真を添えて「『アレ』の次は『ソレ』よ。おーん」とユーモアたっぷりに喜んでいた。

 プレーオフ進出が決定。2位・レイズに2ゲーム差を付け、地区優勝マジックも「10」に減らした。残り13試合。いまだ成長中の右腕は目標の「アレ」に向け、全力で腕を振る。

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