矢場とんブースターズ初の決勝進出!西浦130球1失点完投 後輩川上は2打点 全日本クラブ野球

[ 2023年9月3日 19:47 ]

全日本クラブ野球選手権・準決勝   矢場とんブースターズ4―1千曲川硬式野球クラブ ( 2023年9月3日    三条パール金属スタジアム )

<矢場とんブースターズ・千曲川硬式野球クラブ>投打のヒーロー、矢場とんブースターズの川上(左)と西浦
Photo By スポニチ

 2日に今大会初勝利を挙げた矢場とんブースターズ(東海)は九谷瑠投手(23)が準々決勝でマツゲン箕島硬式野球部(近畿)を1失点完投すると、準決勝も西浦貴志投手(26)が1失点完投で千曲川硬式野球クラブ(北信越)を4―1で撃破。あす4日の決勝は同じく初めて決勝に進出したショウワコーポレーション(中国・四国)と初Vを懸けて対戦する。

 準決勝を1人で投げ抜いた西浦の目から、自然と涙がこぼれた。9回2死、代打・花岡を左飛に仕留めると、熱いものが頬を伝わった。

 「試合前からメチャ緊張して、重圧も徐々にしんどくなったけど…。自分の力で勝つしかないと信じて投げました」。2015年創部から8年目で初のファイナル進出。整列で仲間の笑顔を確認すると、感極まった。

 自身のリベンジも果たした。昨春のJABA富山大会1回戦。1―0の8回、右腕は3番・豊田に逆転3ランを浴び、チームも敗れたが、準決勝は豊田を4打数無安打に封じ込めた。「入社5年目で成長しましたから。西浦と心中するつもりでした」。秦広明監督(29)も目を細めた。

 中学時代「名古屋富士ボーイズ」に仲良く所属し、西浦の2学年後輩に当たる川上泰介内野手(25)も2打数2安打の活躍だ。初回無死一、二塁で先制の右翼線二塁打を放つと、2回にも右前適時打。いずれもスライダーを叩いた体重94キロの4番は「西浦さんが投げている時は打たないと」と笑った。

 前日からの快進撃は止まらない。チームの合言葉「京セラドームに行こう」まであと1勝。クラブチーム日本一をかけた大一番も、西浦が冷静に投げ抜き、社会人No.1を競う日本選手権(11月~京セラD)出場切符を勝ち取る。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年9月3日のニュース