ソフトB・栗原 左膝古傷ヒヤリ 藤本監督「大したことはない」本人出場直訴も大事取って途中交代

[ 2023年7月30日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク1―4ロッテ ( 2023年7月29日    ペイペイD )

<ソ・ロ>4回の打席で左足を痛め交代する栗原(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクの栗原陵矢外野手(27)が29日のロッテ戦(ペイペイドーム)で、負傷交代した。4回2死の第2打席でロッテ先発カスティーヨの内角球を避けた際、左膝を気にして退いた。昨年4月に手術し、シーズンを棒に振った古傷だけに心配されたが、試合後、藤本監督は大事には至っていないと説明。最悪の事態は免れた。チームは1―4で敗れ、ロッテ戦は08年以来の6連敗。30日の同カードでフィナーレを迎える「鷹の祭典」は今季8戦8敗、昨季から11連敗となった。

 弱り目にたたり目とはこのことか。リードを2点に広げられた直後の4回、開幕から三塁を守り続ける栗原がアクシデントに見舞われた。2死での第2打席でカウント1―2からの4球目、内角へのボール球をよけた後に昨年手術した左膝付近を気にするそぶりを見せた。トレーナーが駆けつけ、栗原はベンチに下がって手当てを受けたが、代打・川瀬が送られた。

 藤本監督は「なんか足が引っ掛かったという感じだったということだった。本人は“行く”と言ったけど、無理するなと外した」と説明した。栗原は昨年3月に左膝前十字じん帯断裂などの重傷を負い、同4月に手術。古傷の再発を懸念した首脳陣は大事を取って交代させた。

 栗原は復活を懸けた今季、開幕を4番で迎え、スタートダッシュに貢献した。これまで全89試合に先発出場して、打率・236、43打点、10本塁打。打撃の調子が思うように上がらずに苦しんでいるが、副主将も務める欠かせない戦力だ。指揮官は「そんな大したことはないと…。本人は“行かせてください”と言ってたけど、無理して大事になるよりはやめさせたほうがいいと」と30日のロッテ戦以降の出場について心配しながら話した。

 試合は0―4の6回1死二、三塁で柳町の遊ゴロの間に入れた1得点に終わり、チームは2連敗。初回に中村晃、牧原大、近藤の3連打で無死満塁と攻めたが、4番・柳田が空振り三振、柳町が二ゴロ併殺に倒れ、先制のチャンスを逃したのが最後まで響いた。藤本監督は「みんな一生懸命やっているから仕方ない。(柳田は)いい打者でも100回のうち70回は失敗する」と話した。

 首位・オリックスとのゲーム差は7と広がり、5月28日から6連の2位・ロッテとの差も5となった。恒例イベント「鷹の祭典」は今季8戦全敗で昨季か11連敗。30日が今季のラスト祭典。藤本監督は「明日、勝ちましょう」と前向きに言った。(森 寛一)

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