岡田阪神・首位死守! 今季リーグ最長4時間56分総力ドロー 指揮官「負けてないんやから、別に」

[ 2023年7月30日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神2―2広島 ( 2023年7月29日    甲子園 )

<神・広>延長11回、ピンチをしのぎバックを迎える桐敷(撮影・大森 寛明)
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 阪神は29日の広島戦で延長12回、今季セ・リーグ最長となる4時間56分の死闘の末、2―2で引き分け、首位を守った。継投策が失敗して8回に1点リードを追い付かれたものの、勝ち越しは許さず。岡田彰布監督(65)は「負けてないんやから別に」「高校野球の決勝じゃないんやで」と独特の言い回しで、今季4度目のドローの価値を強調した。

 勝てそうで勝てなかったが、負けそうで負けなかった。うだる暑さの中で4時間56分を戦い抜き、決着はつかず。一時勝ち越しながら追い付かれた展開を問われた岡田監督は、極めて冷静に語った。

 「負けてないんやから、別に。負けたんとちゃうのに、何を言うてんの」

 1点リードの8回から、先発の青柳を降ろして継投策に入った。1死一塁で2安打をしていた1番・小園を迎えると、回の頭から投入していた加治屋から岩貞にスイッチ。「小園から岩貞をいく予定やったからな」。1イニングを2人でしのぐイメージ通りの起用だったものの、17ホールドを挙げている左腕が誤算。甘く入った初球の147キロ直球を左中間に運ばれ、一塁走者の代走の羽月が長駆ホームインして追い付かれた。

 「あの1球だけやな。岩貞の初球なあ。もうちょっと、慎重に入ったら良かったけど。あの1球だけやよ」

 白星をつかみきれなかった点を悔いつつ、負ければ再び首位陥落となる一戦で、黒星を喫しなかったのは、リリーフ陣の踏ん張りにある。9回は岩崎が3者連続三振で流れを引き戻す。延長11回の桐敷も、島本もピンチを招きながら、ホームを踏ませなかった。

 岩崎「僕たちは抑えて打線の援護を待つことしかできない。みんなよく粘ったんじゃないかと思う」

 桐敷「粘り強く一球一球集中して、とにかく0点で切り抜けることができて良かった」

 島本「ピンチを招いたけど、粘れてよかった。負けなくて良かった」

 30日は、長期ロード前最後の試合にとなる。勝って広島に差をつけて出発したいところだが、指揮官の考えは違った。

 「勝ち負けなんか今(の時期に)言う必要ないって。何を言うてんの。7月でおまえ、そら結果的に勝ったら、気持ちよく(ロードに)行けるだけの話やないの。なんでそんな、高校野球の決勝じゃないんやで」

 この日、母校の関大北陽が大阪大会準決勝で敗れたためか、高校野球の話題を持ち出した。一戦必勝の戦いはまだ先。どっしり構えて、首位攻防第3ラウンドに臨む。(倉世古 洋平)

 ○…阪神は今季4度目の引き分け。25~27日の巨人3連戦(2勝1敗)からの2カードで開催中の「ウル虎の夏」を1試合を残して3勝1敗1分けで勝ち越しを決めた。初回の13年から11開催で16、22年に続く3度目。初の2年連続勝ち越しとなった。

 ○…阪神のこの日の試合時間4時間56分は、今季両リーグで最長の6月5日、ロッテとの交流戦(甲子園)5時間7分に次ぐチーム2番目の長時間試合。セ・リーグの試合では5月21日、DeNA―ヤクルト戦(横浜)の4時間53分を上回る今季最長となった。

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