ツインズ・前田健太 5回2失点で降板 ゲームはつくったが味方の援護なく今季5敗目

[ 2023年6月29日 03:45 ]

インターリーグ   ツインズ0-3ブレーブス ( 2023年6月28日    アトランタ )

<ツインズ-ブレーブス>5回2失点とまずまずの投球を披露したツインズ前田 (AP)
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 ツインズの前田健太投手(35)が28日(日本時間29日)、敵地・アトランタでのブレーブス戦に登板。23日(同24日)に続く連勝を狙ったが、5回2失点で降板。打線の援護なく黒星がつき、今季5敗目を喫した。

 初回、先頭のアクーニャを四球で出すと、盗塁、前田の暴投で三塁へ。四番オルソンに90.6マイル(約145.8キロ)の直球を叩かれ、右中間への適時二塁打。早々と1点を失った。3回には連打を浴び、2番アルビーズの犠飛でまた1点を献上。ただ、その後の打者は抑えた。4、5回も走者を出す我慢の投球が続いた。特に5回は無死一、二塁のピンチ。ここでアルビーズをゲッツーに仕留めると、グラブを叩いて吠えた。前田は5回82球を投げ、被安打5、4奪三振、2失点。ゲームはつくったが、チームはブレーブス5投手の前に4安打に抑えられ零封負け。スイープを食らって3連敗となった。

 前田は前回登板の23日(同24日)、タイガース戦で5回3安打無失点で8奪三振。5回2死では続投を志願し、右肘の手術を乗り越えて678日ぶりとなる復活の白星を手にした。右手人さし指を1本立てて、首を振りながら何度も「ワンモア!」を繰り返す様子には鬼気迫るものがあった。熱意が伝わり、その後の打者を空振り三振に仕留めてガッツポーズを繰り返した。

 21年9月に右肘じん帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受けた。2シーズンぶりに開幕を迎えたが、4月は4連敗。同26日のヤンキース戦を最後に右上腕の張りで負傷者リスト入りした。リハビリ中は「(手術前と)同じ感覚で投げているつもりでも違うところがあった」と、悩みながらフォームを修正。苦しんだ先に21年8月14日のレイズ戦以来、実に678日ぶりの白星があった。前田の新たな野球人生のスタートと言ってもいい美酒だった。次回は白星といきたい。

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