日本ハム・新庄監督　開幕20連勝「超ロケットスタート宣言」だ！新球場での初陣飾る

上沢と話す新庄監督（撮影・高橋　茂夫）
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　「超ロケットスタート宣言」だ。日本ハム・新庄剛志監督（51）が29日、30日の先行開幕となる楽天戦での必勝を誓うとともに、そこから20試合目まで全勝することを目標に打ち立てた。チームは全体練習を行い、ノックやフリー打撃などで調整。指揮官が「優勝しか目指さない」とする新球場元年がいよいよ幕を開ける。

　全体練習後の新球場上空。30日の開幕セレモニーで展示飛行を行う航空自衛隊ブルーインパルスがテスト飛行した。空を見上げた新庄監督が描いたのは、白煙を上げ時速1000キロ以上で滑空する機体ばりの開幕ロケットスタートだ。

　「開幕して20試合、全て勝つつもり。精神的にはきついと思うけど、乗り越えたら勢いに乗っていくチーム。必ずやります」

　キャンプイン直前の1月31日に「俺の頭の中ではペナントレースは50試合しかない」と言い、開幕50試合に勝負を懸けるとしていた構想を上方修正。“開幕20連勝”の目標をぶち上げた。連勝街道の実現に向け、まずは日米通算190勝を誇る田中将と激突だ。

　開幕オーダーは3パターンを練り「明日（30日）の練習を見て決めたい」としたが、クリーンアップは昨季首位打者の松本剛、キャンプ期間から4番に座る野村、オープン戦トップ5本塁打の清宮が濃厚だ。チームのオープン戦15本塁打、29盗塁は12球団トップ。「田中君は簡単には点を取れないけど、若い選手ががむしゃらにいってガツンと取れるチャンスもある」と難敵攻略にも自信を見せる。

　昨年の札幌ドームでの本拠地開幕セレモニーはホバーバイクに乗り、空を飛ぶド派手な演出で登場したが、今年はパフォーマンスは自粛する考え。「めちゃくちゃ物足りない。歯がゆくて仕方ないけど、出しゃばってほしいのは選手だけ」とここにも本気度が垣間見えた。トライアウトと位置付けた昨季の開幕戦に比べ「（緊張感は）全然違う」。新球場元年で優勝だけを見据えるシーズン。新庄監督は、先行開幕の一戦に「ファイターズが勝たないと男じゃない」と言い切った。今季のチームスローガン「新時代」の幕開けを記念すべき初勝利で飾る。（田中　健人）