楽天・マー君 「第二の故郷」北海道で快投見せる!11年ぶり2度目開幕投手「いよいよ始まるな」

[ 2023年3月30日 05:30 ]

エスコンフィールドに登場した田中将(撮影・篠原岳夫)
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 運命のプレーボールの25時間前。楽天・田中将は静かに決戦前夜の心境を語り始めた。「いよいよ始まるな、という気持ち。シーズンの一発目。大事なゲームだと思います」。いつもと変わらぬ表情と口調。数々の修羅場をくぐり抜けてきた男は「今から高ぶってたら明日、疲れちゃうでしょ」と笑わせた。

 国内では11年ぶり2度目の大役は、これまでとは違う特別なミッションになる。新球場のオープニングゲーム。北海道は駒大苫小牧時代を過ごした「第二の故郷」でもある。「新球場の一発目が縁のある北海道で投げられるのはうれしい」。WBCで野球熱が高まっている中、全国の野球ファンが注目する大一番を託された意味は十分に理解している。

 前日練習では最初にマウンドに向かい、肩慣らし程度に5球投げて硬さや傾斜、景色など確認した。ブルペンでは変化球を交えて約20球投げ「まだ本気で投げていない」とした上で、「これまでも数多くいろんな球場で投げてきているので、特に慌てることもない」と冷静なままだった。

 国内復帰後では初めて声出し応援の中で投球する。チケットは完売。「そういう状況でやれるのが喜びなので、楽しみですね」。特別な143分の1へ、心身ともに準備は整った。(重光 晋太郎)

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2023年3月30日のニュース