正田耕三氏 あの鉄人との忘れられない会話 「俺も練習するよ」その言葉通り試合後も黙々と…

[ 2023年3月17日 17:49 ]

正田耕三氏(2019年撮影)
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 広島で活躍した正田耕三氏(61)が16日深夜放送のテレビ東京「サンドナイツがプロ野球選手だけの居酒屋はじめました」(木曜深夜1・00)にゲスト出演。2215試合連続出場で「鉄人」と呼ばれた衣笠祥雄氏(2018年死去)とのエピソードを語った。

 正田氏は新日鉄広畑から84年ドラフト2位で入団し、カープ一筋14年。2年目の86年シーズンからスイッチヒッターに転向し、87、88年には2年連続で首位打者となり、2度のリーグ優勝に貢献した。

 番組MCを務めるお笑いコンビ「サンドウィッチマン」伊達みきおが「広島は凄い練習が厳しいイメージがある」と話題を振ると、「キャンプでは9時半ぐらいからランニングで、11時半過ぎまで2時間陸上部なんです」と午前の2時間は走りっぱなしだったと告白。キツ過ぎて昼食も食べられなかったそうで、「まるで自衛隊ですよ」と厳しさを例えた。

 正田氏が入団した頃の広島は山本浩二氏、衣笠氏が大ベテランとしてチームをけん引。衣笠氏とは新人時代のキャンプで同部屋になり、多くのことを学んだという。トップ選手の衣笠氏と入団まもない正田氏。「差を埋めるためにどうしたらいいと思う?」と尋ねられ「練習するしかないですね」と答えるも、衣笠氏からは「俺も練習するよ」と返答が。その言葉通り、衣笠氏が試合後に部屋で黙々と素振りをしている姿を目撃したこともあった。正田氏が「衣笠さんが遊びに行ってる間や寝ている間しか差を縮める時間はないんで、その時間バット振るしかないですね」と言うと、衣笠氏は「そうだよ」とうなずいたという。

 「今、野球が変わったといわれるが根本的なものは変わっていない」と語る正田氏。「打てなかったらバット振るしか答えはない」と厳しい練習でたどりついた“真理”を明かしていた。

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