赤星憲広氏 阪神・大山、佐藤輝、梅野もいつでも走れる準備必要 直線で走って盗塁成功率上げよ

[ 2023年2月7日 07:00 ]

梅野(左)を指導する赤星氏(撮影・大森 寛明)
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 【赤星憲広 CHECK!】阪神OBで本紙評論家の赤星憲広氏(46)が6日、3日間の阪神臨時コーチを終えた。1軍宜野座、2軍具志川の両球場で全選手に指導した走塁と外野守備の成果と手応えを総括した。

 岡田監督は相手バッテリーの配球を読んだり、勝負勘が働いた中で大山、佐藤輝、梅野にも1球目から盗塁のサインを出すだろう。これまで彼らは相手の隙を突く感じで「行けたら行け」だったと思うが、今年は「ディスボール」が増えるはず。ネクストバッターサークルやベンチから、その準備をしておく必要がある。

 走るスピードが急に速くはならないが、盗塁成功率を高める策はいくつもある。二塁ベースへ真っすぐ走るのも一つで、梅野とはその話をした。内野手や、特に捕手はリードの時に前傾気味になるので、1歩目の左足が前方に踏み出す傾向にあるため走るコースが投手側へ膨らんだUの字になり、ロスがある。リード時の構えをフラットにするだけで、梅野は直線で走れるようになっていた。盗塁は0コンマ何秒の勝負。内野手の大山も佐藤輝も、ここを修正するだけで確率は上がる。

 指導初日(4日)に、足の速い左打者の近本や中野に「走り打ち」をした場合の一塁到達タイムを測り、内野安打増産につながることを実証した。しかし2選手とも右方向にも強い打球を引っ張ることができるので、その持ち味は消さなくていいし、2ストライクに追い込まれた時などのオプションとしてくれればいい。3日間でほとんどの選手と話をしたが、選手は自分に合うものだけを取り入れてほしい。 (本紙評論家)

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2023年2月7日のニュース