環太平洋大、仲間を信じて“ノーノーリレー”　7回零封の徳山、元広島・野村謙二郎氏の助言で成長　

明治神宮野球大会　大学の部　1回戦   環太平洋大2―０国際武道大 （ 2022年11月18日    神宮 ）

＜環太平洋大・国際武道大＞環太平洋大先発の徳山（撮影・島崎忠彦）
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　環太平洋大の左腕、徳山一翔投手（2年）は無安打に抑えて7回を零封した後、攻撃時には既にマッサージを受けていた。打席が回る前に野村昭彦監督から「いくか？」と問われ、「代打でお願いします」と返した。真意を「悔しくない。勝利が大事。次の投手を信じた」と強調。結果、計3投手による「ノーヒットノーラン」が完成した。主催者によれば継投での達成は大会初だ。

　鳴門渦潮時代の最速138キロからウエートトレーニングの成果もあって最速147キロまで成長した。大会直前には野村監督の兄で元広島の野村謙二郎氏（本紙評論家）から「もっとタメがあった方がいい」と指導され、軸足の左足に体重を残すフォームに修正。9三振を奪い「本来以上の投球ができた」と胸を張った。

　◇徳山　一翔（とくやま・かずと）2002年（平14）4月11日生まれ、徳島県海陽町出身の20歳。小2で野球を始め、海陽中では軟式野球部に所属。鳴門渦潮では2年夏からベンチ入り。環太平洋大では1年春にリーグ戦デビューし、今秋は5試合に登板して防御率2.08。1メートル76、84キロ。左投げ左打ち。