データで見るWS第1戦 フィリーズは勝率2・2%の狭き門をくぐって先勝 バーランダーはWS未勝利

[ 2022年10月29日 14:59 ]

ワールドシリーズ8回目の先発でも勝利投手になれなかったアストロズのバーランダー(AP)
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 ワールドシリーズの試合途中で5点のリードを奪ったチームは過去220勝5敗だったが、フィリーズはその“2・2%”しかなかった勝率をものにした形。5点のリードをふいにしたのは2002年の第2戦でエンゼルスがジャイアンツ(当時の指揮官は現在アストロズを率いるベイカー監督)に対して初回に5点を取りながら、5回表に7―9とされて以来、20年ぶり。この試合でエンゼルスは結局11―10で勝っていたが、この日のアストロズは延長で敗れた。

 延長10回に勝ち越しの本塁打を放ったリアルミュートはフィリーズの捕手。ワールドシリーズで捕手が延長で本塁打を放ったのは、1975年第6戦の延長12回にカールトン・フィスク(レッドソックス)がサヨナラ本塁打を記録して以来、47年ぶりとなった。

 ワールドシリーズ史上4番目の先発年長記録となった39歳のバーランダーはプレーオフ通算で15勝(11敗)を挙げているが、ワールドシリーズでは未勝利。先発したのはタイガース時代の2006年(2試合)と12年(1試合)、アストロズでの17年(2試合)と19年(2試合)を含めてこれが8試合目だったが(通算0勝6敗、防御率6・07)、またしても勝利投手になることはできなかった。

 なおブックメーカーの総合比較サイト「オッズチェッカー」でのワールドシリーズ優勝オッズは、アストロズが2・1倍で、フィリーズは2・5倍、大手ブックメーカー「ウィリアム・ヒル」のオッズでもアストロズ1・7倍に対してフィリーズ2・2倍と拮抗している。

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2022年10月29日のニュース