日本ハム6位指名の宮内は右サイドから最速152キロの「東北の林昌勇」 肉体強化でさらに速く!

[ 2022年10月29日 06:00 ]

来春開業の新球場が描かれたペナントを持つ日本製紙石巻・宮内
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 日本ハムからドラフト6位で指名された日本製紙石巻・宮内春輝投手(26)が28日、宮城県石巻市の同社施設で大渕隆GM補佐兼スカウト部長、担当の白井康勝スカウトから指名あいさつを受けた。大卒4年目でプロへの扉の前に立ち、「今年がラストチャンスかなと思っていた。社会人4年でプロに行くので、1年目からどんどん自分らしさをアピールしていければ」と意気込んだ。

 明星大2年時に上手から横手投げに転向し、入社1年目からリリーフエース。ただ、3年目まではプロの目に留まるほどの力はなかった。激変のきっかけは「それまで知識が足りなかったウエートトレーニングの仕方を昨年から変えて、続けてきたこと」。知人のパーソナルトレーナーに個人メニューを作成してもらい、より負荷をかけた効率的なトレーニングの成果で今季になって最速が6キロもアップ。152キロにまで達し、一気にドラフト候補へと上り詰めた。

 ついた異名は「東北の林昌勇(イム・チャンヨン)」。右サイドからの剛球で押し、シンカーで空振りを取る投球で、日本球界での5年間で128セーブを挙げた元ヤクルト、元韓国代表の守護神に例えられた。白井スカウトは「変則気味でボールが強い。今のプロ野球にはあまりいない投手」と評価する。

 支配下では最後の6位指名だが、球団では昨年9位の上川畑が同じ社会人出、同じ最下位指名から正遊撃手をつかもうとしている。08年7位の谷元(現中日)、16年同8位の玉井ら社会人から下位指名で活躍した例が日本ハムには多い。大渕GM補佐兼スカウト部長は「体の質が良く、強さと柔らかさの両方を持っている。年齢関係なくまだまだ成長する。長く活躍できる可能性を持った選手」と期待。それを受けて宮内は「(球速は)まだ上がると思っています。直球はMAX155キロ、平均150キロまで乗せられれば」と目を輝かせた。狙う仕事場は「セットアッパーやクローザー」。キャンプから猛アピールをしていく。

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2022年10月29日のニュース